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シャッター押すだけでいいよね
こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。
今日は、私の撮影スタイルのひとつである「シャッター押すだけ」についてお話ししてみたいと思います。
私は主にストリートスナップを撮っていますが、基本的にカメラの撮影モードは「オート」で、もちろんオートフォーカスです。
設定は全てカメラ任せで、本人はシャッターを押すだけです。はい、何もしていません。
ちなみにカメラはSONYのRX100の初代モデルを使っています。
現在の「シャッター押すだけ」の撮影スタイルになる前は、絞り優先モードで撮っていましたが、基本的に撮るものはストリートで、そこまでシビアに絞りを変える必要性を感じなかったので、絞りすらオートにしてしまいました。
写真の作風にもよると思いますが、絞りを開放にして、背景や前景をボカしつつ、被写体をクローズアップするような撮り方もほぼしないので、カメラ任せで現状満足しています。
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この撮り方の基本的なスタイルは、リスペクトする写真家・森山大道氏の撮り方に多大なる影響を受けていることは否定しません。
森山氏のカメラに拘らない姿勢も好きなところで、カメラなんて「写れば何でもいいんだよ」という姿勢は、他の写真家ではあまりいないと思います。
何かの雑誌に、何人かの写真家を対象によく使うカメラの設定をアンケートした記事が載っていて、森山氏だけが「オート」と答えたいたのをよく覚えています。
実際に、森山氏を追った映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』における街中での撮影シーンでも、確かにオートモードで撮影していました。
「オート」モードは、どちらかというとカメラのことをあまりよく知らない初心者向けのモードみたいに感じるかもしれません。
確かに、カメラの基本を学ぶには、ますば「オート」で始めたとしても、次のステップで、絞り優先やシャッタースピード優先、マニュアルモードを経ていくというのは大切です。
その中で、自分の撮りたいシーンや被写体に合わせて、自分の撮りやすいモードを探し、理解するということを経験すると、よりカメラが楽しめるようになりますし、写真の表現力も増すと思います。
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それで、一周回って「オート」でいいじゃんとなれば、それでも全然OKだと思うのです。
カメラの設定をいじり倒して、追い求める写真を撮るのも楽しいものですし、どちらかというと写真を撮ることよりも、 “カメラを触っていたい” と思う人も少なからずいると思うので、自分が満足する方法で楽しむことが一番です。
私の場合は、カメラを持つと、何よりも直感でシャッターを切りたいと思ってしまうので、被写体を決めたら、諸々の設定や調整をしている時間がないというのもあり、結果的に「オート」モードで落ち着いたという感じです。
「写真を撮ることが、シャッターを切るだけ」というスタイルで撮っている人もいるんですというお話でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。
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