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自宅周辺を徹底的に撮ることで得られるもの


こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。

今日は、同じ場所を徹底的に撮ることについて考えてみたいと思います。

以前にもソール・ライターの名言から引用して「絶景スポットは自宅周辺にある」という記事を書きましたが、狭い範囲で撮ることの重要性について、改めて思っていることを書いていきたいと思います。

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春は桜、初夏は紫陽花、夏は向日葵など、やはり美しいものを撮りたい、残したい、誰かに見てもらいたいというのは、写真を撮る多くの方が思うことだと思います

さて、そんなお花も散り始めて、次は何を撮りに行こうかとなった時、ぜひ自宅周辺を徹底的に撮ってほしいと思います。

多くの方が、観光地や絶景スポット、定番スポットなどで写真を撮られていますが、自宅周辺だけに絞って撮ったことのある方はどのくらいいるでしょうか。

タイトルにも「自宅周辺を…」としていますので自宅周辺が基本なのですが、現実には、「ご近所の目もあるし…」といった狭い人間社会の煩わしさもあるかと思いますので、自宅以外であってもよく知っている街を撮ってみてはどうでしょうというお話です。自宅周辺ですと、SNSにアップするにも気を使いますしね。

撮影:Tokyo Street PIX.

いつも目にしている景色・光景を、今更カメラで撮ってもしょうがないとお思いの方もいるかもしれません。

今しか撮れない光景を残しておくというのは写真の機能のひとつですが、今回はそれが目的ではなく、敢えてよく知っている場所で撮ることで、新しい視点を探すことと、着眼点を分析することにあります。

例えば、先ほどの花のように、撮るものが決まっているシチュエーションでしたら、あとは花をどう撮れば綺麗に撮れるだろうかと、写真を撮る準備に入れば良いわけですが、近所を撮る場合は、まず被写体探しからしないといけません。

誰を撮るわけでもなく、ふらふらと近所を散歩しながら撮れと言われても、もしかすると難しく感じてしまうかもしれません。

東京でいえば、表参道、下北沢、吉祥寺、自由が丘、代官山など、まとまったエリアにおしゃれな写真映えしそうなスポットがたくさんあるところですと、被写体選びも難しくないかもしれませんが…。

目の前に広がっている映像を、どうカメラを使って、どう写真に納めるのかというのは、カメラ・写真の基本なのですが、被写体を探す自身の眼が、何を見て、どう感じて、光と影を読み取り、色彩のバランスを計算し、グラフィカル的な美しさを味わうなどの一連の流れを、俯瞰的に捉えることで、自分の写真に新しい「何か」を加えることができるのではないでしょうか。

撮影:Tokyo Street PIX.

ただ住宅があるだけ、ただビルがあるだけ、ただ田んぼと畑があるだけ、ただ空があるだけ…、一見すると何もないような所でこそ、写真を撮ることの醍醐味が味わえるような気がする今日この頃です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。

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