心霊はデジタルには写らないのか
こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。
関東に台風7号が接近し、東海道新幹線や飛行機など計画運休もあり、お盆休みで帰省していた方々の移動の足がなくなってしまい、落ち着かないお盆休みになった方がいるかもしれません。
今日はお盆ということで、ちょっと霊について考えてみたいと思います。
一応、この私のnoteのメインテーマは写真やカメラなので、霊と言ったら「心霊写真」について触れないわけにはいきません。
若い方はあまりご存知ないかもしれませんが、昭和の時代には、テレビでもゴールデンタイム(19時〜21時)の時間帯に心霊写真の特集番組が放送されたり、心霊写真の本が出版されたり、心霊写真が市民権を得ていた時代があったのです。
私が子供の頃も、家に心霊写真の本があり、母親からは見てはいけないと言われていましたが、こっそり見た記憶があります。確かに、よく見てみると人の顔が、ものすごい形相でヤバそうな何かが写っています。
写真の説明によると、これは地縛霊だ、これは浮遊霊だ、これは守護霊だ、といった感じで解説があり、お祓いをしたほうが良いとか、お墓を掃除しなさいとか、霊を鎮めるための方法が書かれていたりしたものです。
そんなこんなで、今や令和の時代。心霊写真が話題に上ることは、ほとんどなくなりました。そして、心霊写真を見ることもなくなりました。なぜでしょう?
それは、デジタルカメラに霊が写らなくなったからです。
おそらく、霊はデジカメのセンサーのデジタル変換に対応できないのです。
デジタルカメラは、ご存知の通りレンズから入った光はセンサーにてデジタルデータに変換されてメモリに記録されます。
解像度やISO感度がフォルムに比べて劇的に上がったことなど、画像の品質が向上し、フィルムではそれらしく写っていた“何か”が単なるゴミやノイズとして記録されるようになり、単なるエラーの写真として処理されるようになったことが挙げられると思います。霊にとっては、なかなかハードルが高いです。
また、良くも悪くもデジテルカメラが普及したことで、PCなどで気軽に現像・レタッチすることが可能となり、それと同時にCGの技術が向上したことによる「写真の真実性」が揺らぎ、写真の信憑性・信頼性が以前ほど高くはなくなり、写真に心霊が写っていたとしても“合成写真”として世間が認知し、心霊写真を受け入れなくなっている可能性はあります。
また、フィルム、デジタル問わず、そもそも写真に心霊が写るという現象自体が、科学的に説明できるものではありませんので、心霊写真が社会的に認められていないという現実もあるかもしれません。
これらのことが重なり、霊にとっての信頼が揺らいでしまったことは大きな誤算だったかもしれません。
では、なぜ昔は心霊写真が、あれだけあったのでしょうか?
フィルムカメラの時代は、レンズから入った光は、光学的・化学的な過程を経て画像が生成されます。
これらの過程で、光の漏れ、二重露光など偶発的な要因から、人の顔もしくは人の顔らしきものが写真に写り込んだ可能性が考えられます。
アナログだった時代は、霊も動きやすかったのかもしれませんが。
そういえば、一世を風靡した「貞子」もVHSのビデオには“転移”できましたが、デジタルであるDVDやBlu-rayには“転移”できませんでしたね。あっ、でも、『ループ』に出てきた“転移性ヒトガンウィルス”の出自がコンピュータウイルスだったので、そのうちデジタルでも霊が乗り移ることができるようになるかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。
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