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写真を撮る→Take or Shoot?

こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。

今日は、写真を撮ることを、英語でいう「Take」と「Shoot」の違いから深掘りしてみたいと思います。

日本語ですと、「写真を撮る」または「写真に写す」が大きく使われる表現ですが、英語ですと “take a photo” または “shoot a photo” の表現が一般的に使われます。

“take” は「手に取る」「受け取る」などのニュアンスがありますが、カメラを通じて、目の前に広がる景色・光景を受け取るという感覚を表しています。

記念写真や家族写真、風景写真など、どちらかというと自然な流れで撮影したり、気軽に写真を撮ることを表現するときは “take” が適しています。

撮影:Tokyo Street PIX.  @自由が丘

一方の “shoot” は、「撃つ」「発射する」と意味し、写真においては「狙って撮る」意味合いが強くなります。

プロの撮影現場や、スポーツやストリートスナップなどで瞬間を狙って撮影する行為を指す場合、  “shoot” が適しているでしょう。

単に写真を撮るといっても、実際は “take” なのか “shoot” なのかで実は意味合いが大きく異なってくることが分かってきます。

ざっくりまとめると以下のような感覚でしょうか。

  “take” は、目の前の景色・風景をそのまま記録する
  “shoot” は、意図を持って狙いを定めて切り取る

そこには、シャッターを切るときにどういう意識が働いているかが大きく関わってきます。

私は主にストリートスナップを撮っていますが、 同じように撮っていても、気持ちの上では “take” と “shoot” を使い分けているような気がします。

被写体のカタチそのもののカッコ良さを撮るときは “take” でしょうし、たまに出会える「決定的瞬間」的なものを撮るときは “shoot” ということになるでしょう。

“take” が目の前のものをそのまま撮るといっても、決して「受け身」的なものではないですし、逆に社会との接点を積極的に持つ行為そのものです。

“shoot” は写真撮影の行為が、狙い撃ちの如く「暴力的」なものにもなりかねない危険性をもはらむ場合があります。

撮影:Tokyo Street PIX.  @自由が丘

表面的には撮影するという行為は同じように見えますが、英単語の “take” と “shoot” の2つの単語を通すことで、自分がどのような姿勢で被写体と向き合い写真を撮っているのか知ることができると思います。

次にシャッターを切るとき、自分が “take” と “shoot” のどちらで撮っているか観察してみるのも楽しいかもしれません。

こうやって行動を言語化してみることで、ここから始まるカメラと写真との関係があるのではないかと考える今日この頃です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。

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