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私有地での撮影には許可を取ろう

こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。

今日は、少しカタいお話ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。

私はストリートスナップがメインの撮影スタイルですので、公道での撮影がほとんどです。

迷惑防止条例、性的姿態撮影等処罰罪に該当する盗撮や、道路使用許可が必要な大規模な撮影等を除いて、基本的に個人が撮るレベルの話で、公道での撮影で違法性を問われることはありません

ちなみに、公道を歩いている人を撮って、撮られた人が肖像権の侵害を訴えてきても、民事での話ですので刑事罰の対象とはなりません。

公道からの通常見える範囲での撮影は、マナー的に問題を含むケースがあったとしても、誰からも法的に訴えられたり、逮捕されたりする理由はありません。

公道での撮影はマナーとルールを守り、堂々とストリートスナップなど楽しめば良いと思います。

しかしその一方で、私有地における撮影となると話は変わってきます。

その土地の所有者もしくは管理者等が、撮影を許可していない場合は、基本的に撮影をしてはいけません。

最近では、レストランなどで食事する際に、食べ物を撮ったりすることがあると思いますが、許可されている場合を除き、本来無断で撮影してはいけません。事実上、黙認されているに過ぎません。

また、大小問わず店舗なども入口に「撮影禁止」のステッカーなどが貼ってありますが、SNSや、場合によってはメジャーなネットメディアですら、無断撮影して記事にしているのを見かけます。

よくネットで見かけるのは、お店(チェーン店などの場合は広報)の許可なく、一般のお客として入店し注文、それを勝手に撮影して食レポする企画記事など、ネットに溢れていますね。

他には、鉄道車両を撮るいわゆる「撮り鉄」の一部の方が、線路内または線路に近い畑などの私有地に入って問題になっています。

写真を撮るとき、写真を撮る場所だけは最低限意識することが大切です。

ここからは個人的な話ですが、都内の有名ホテルが、建物の老朽化、耐震性の問題等で一時閉館すると聞き、文化的価値の高いホテルの建物を写真集に残したいと思い、写真集を作ったときのお話です。

この時は、撮影企画書を提出して、撮影の趣旨や目的等をホテルの担当者の方にお伝えし、無事撮影許可をいただきました。

私有地での撮影で、営利目的の写真集となりますと、無許可の場合、後々トラブルになりかねませんので、あらかじめ許可を取ることは必須となります。

このホテルの場合、SNSへのアップなら特に許可はいらないということでしたが、念のため許可をいただいたことで、堂々と写真集を発表することができました。

撮影する際は、撮影の目的にもよりますが、そこが公共のスペースなのか私有地なのか意識して撮ることが大切だというお話でした。

今回お話ししたホテルで撮影した写真集です。もしよかったら見ていただけると嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。
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