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写真から“素人感”を隠すには

こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。

今日は、写真から“素人感”をなくす方法について考えたいと思います。

前提として、写真における素人感の定義を、構図や背景の処理、露出など光の取り込みなどが、基礎通りでないこととして、話を進めていこうと思います。ただし、基礎を知った上で敢えてこれらを崩した表現の写真は除きます。

写真をパッと見たときに、カメラを始めたばかりの方が撮ったものだと分かる場合があります。

例えば、冒頭で挙げた基礎的なところが押さえられていない写真です。

撮影:Tokyo Street PIX.  @千駄ヶ谷

一番分かりやすいところで言うと、露出が適正でない場合です。

写真の中で主役となるべき被写体が、背景の光が白すぎ(露出オーバー)、または黒すぎ(露出アンダー)となってしまったため、背景に紛れてしまい、そもそも何を表現したいのか、意図が掴みにくい絵になってしまった場合です。

見た人は「?」となってしまう可能性が高いです。

次に挙げるのは、構図のバランスが取れていない場合です。

撮影:Tokyo Street PIX.  @渋谷

代表的なものに、三分割法や、対角線構図、日の丸構図などがありますが、これらは一般的にバランスが取れた構図と言われています。

被写体と背景の構成比には、色々なパターンがありますが、定番と言われる構図が押さえられていると、見る人に安心感を与えることができるため、逆に言うと、定番の構図を崩した写真は、上手いと評価される場合もありますが、評価が難しくなります。

見た人が、まずどこに注目して、どのように視線を移動させれば良いか分かりにくい写真は、「?」と感じさせてしまう可能性が高くなります。

次は、背景の処理の仕方です。

カメラを始めた人にとってまず試したくなるのが、背景をぼかした写真です。

明るいレンズで絞りを開放(F値を小さく)すると、被写界深度が浅くなりピントが合っていない領域が広くなります。

主役となる被写体にピントを合わせ背景または前景をぼかすことで、より被写体を浮き立たせることができます。

これもバランスが重要で、ぼかし具合、ぼかす範囲の広さ、被写体と背景の構成比、それに伴う配色構成全体が写真の印象を大きく左右します。

極端に背景がぼけ過ぎていると、スマホで撮れないような写真で本人は満足しがちなのですが、ちゃんとした脇役がいてはじめて主役が目立つということを意識していないと、ただの説明写真になってしまう可能性が高くなります。

今回は、ざっくりと大きく、露出、構図、背景処理についてお話ししましたが、これを大きく見直すだけでも、見違えるように写真が変わると思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。

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