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カメラを変えると写真も変わるのか

こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。

今日は、カメラと写真の相関性について考えてみたいと思います。

A.カメラを変えると写真も変わる
B.カメラを変えても写真なんて変わらない

皆さんはどちらだと思いますか?

SNSなどで時々見かける話題ではありますが、結論から言ってしまうと、「まずは話の前提を整理しましょう」ということです。

人によって大きく意見が異なる話題なので、どちらが正解なのか気になる方も多いと思いますが、AもBも両方とも正解と言えるでしょう。

それは話の前提が統一されていないことが、混乱する要因にもなるのではないでしょうか。

撮影:Tokyo Street PIX.  @有楽町

まずAの問い “カメラを変えると写真も変わる” の前提には、被写体の話が必要です。

被写体が超高速で動くもの(動物、スポーツ、鉄道など)であれば、確かにカメラが変わると写るものが変わります。

物理的に解像度やISO感度、シャッタースピードなどが更に高性能になりAFも高速になれば、今までのカメラでは撮れなかったものが撮れるようになるでしょう。

ですから、被写体によって写真も変わると言えそうです。

さらに、前提である被写体の話で次に考慮しなければならないのは、撮影者のマインドです。

いつも小さなコンデジを使っているけれど、ちゃんと撮りたい時は「ライカ」を持ち出して撮るなんてこともあるでしょう(必ずしもライカでなくてもいいですが笑)。

今、自分が手にしているカメラと自分との関係性による変化にも注目しなければなりません。

個人差があると思いますのであくまで一般論としてですが、例えばM型ライカを手にしている時は、すべてマニュアルフォーカスですから、じっくり被写体と向き合って、像の重なりを確認してシャッターを切ることと思います。

一方でオートフォーカスのコンデジであれば、構図などには注意しつつも、シャッターを切るタイミングは、撮りたいと思った瞬間です。

また、カメラを複数お持ちの方なら経験あるかもしれませんが、このカメラではこう撮りたいという気持ちの上での変化も、写真が変わる大きな要素だと思います。

撮影:Tokyo Street PIX.  @浜松町

以上のような視点から観察すれば、自ずと撮られる写真に変化が生じるのは想像できるとおもいます。

さて、一方のB.“カメラを変えても写真なんて変わらない” という意見はどうでしょうか。

例えば、作品の個性が確立している写真家の作品を見てみましょう。

誰が見てもあの写真家の作品だなと分かるような写真だとしたら、おそらくカメラを変えても、良くも悪くも写真の印象はあまり変わらないかもしれません。

逆にアマチュアのカメラマンで、まだ自分のスタイルが確立していない場合は、どんなカメラを使ってもあまり作風は変わらないかもしれません(技術的に未熟なという意味も含めて)。

今挙げたような状況であれば、カメラを変えても写真は変わらないと言えるような気がします。

この話の前提を考えてみると、Bの場合は、被写体(作風)が既にはっきり決まっているか、または全く決まっていないかのどちらかのパターンになるのではないでしょうか。

カメラ界隈、特に機材の話は良くも悪くも盛り上がりますが、何を撮るのか、どう撮るのかという前提が抜け落ちた議論ばかりが目に付く今日この頃です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。

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