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どっちがエースだ!?⑤ 高橋一三vs堀内恒夫(1971年)

今年2024年は巨人の連覇がV9で途絶えてから丁度50年が経つ。

読売巨人軍が前人未到の日本シリーズ九連覇を達成したのが1965~74年の9年間に当たる訳だが、V9の原動力となったのは言うまでも無く長嶋茂雄、王貞治というプロ野球歴代で最強クラスの強打者2人がいたからで、口の悪いアンチ巨人からは「王と長嶋がいれば、俺が監督をやっても優勝できる」と言われるくらいに圧倒的な存在だった。

もちろん王と長嶋がいるだけで九連覇も出来るほど勝負の世界は甘くは無く、柴田勲、土井正三、高田繁といったチャンスメーカー達がONが活躍するお膳立てを整えて、ONの後ろにも末次民夫、黒江透修、森昌彦に他球団で活躍したベテラン選手達が渋い活躍を見せてONをバックアップしていた。また森を扇の要とした鉄壁の守備陣によるミスの少ない野球も不用意な失点を極力無くしていた。

投手陣で言えば、V9の初期の60年代は城之内邦雄がエースとして活躍をしていたが、通産400勝の国鉄の大エースだった金田正一がV9元年の65年に移籍してきてV9の礎を作ったのも大きい。

そしてV9後期に当たる70年代は、高橋一三堀内恒夫の左右のダブルエースがチームを引っ張っていった。

今回は高橋堀内のどちらがV9巨人の真のエースだったのかという検証を行う。


まずは2人の簡単な経歴とキャリアが被っていた時代の成績から紹介する。

これ等を元に簡単な検証から行っていく。


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