【企業分析の基礎】IR資料の読み方 2020年1月12日 #ファイナンスラボ
ファイナンスラボ の財務分析勉強会に参加してきました。
本日のゴールは、「IR資料の読み方を理解し、企業分析の気づきを増やせるようになること」です。
ファイナンスラボって何?
大手町のランダムウォーカーさん(@OTE_WALK)が、 #会計クイズ を中心に、ビジネスマンの3種の神器である会計(他は英語・IT)とビジネスを結びつける思考トレーニングを行うことのできるコミュニティです。
毎月テーマが設定され、毎週クイズを解きながらその分野について詳しくなれます。
毎月200枚に達する勢いのボリュームのある振り返りスライドをいただけるため、忙しい人でも、あとから学ぶことができます。
ソニーの復活戦略をまとめられていますが、こんな感じに詳しくなります。
IR資料って何?
IR(Investor Relations)とは、企業が株主や投資家に対し、財務状況など投資の判断に必要な情報を提供していく活動全般を指し、
・有価証券報告書
・決算短信
・決算説明会資料
等が、IR資料と呼ばれます。企業のHPの「投資家の方へ」のコーナーに大体公表されています。
会計クイズ作成時には、統一フォーマットの有価証券報告書を中心に読み、決算説明会資料で経営者の視点をインプットするそうです。
また、有価証券報告書も上の【企業の概況】から(第一部 第1から)読み進めていき、財務諸表のイメージを持ったのちに、【経理の状況】で想像とのズレをチェックするそうです。
チェック1:主要な経営指標の推移
まずは財務トレンドを把握します。
例.串カツ田中HD
過去5年では、順調に売上高が伸びています。
→飲食店のため、店舗拡大を進めていて、順調に増えていることが読み取れます。
※でこぼこがある場合は、理由を考えると、企業のリスクがわかることがあります。
チェック2:商流の流れを知る
どんなビジネスモデルを築いているかは、【事業系統図】で確認します。
例.串カツ田中HD
特徴として、串カツ田中ホールディングスには、FC店があるが、一度、串カツ田中を経由することがわかります。
また、レシピ流出を防止するため、串カツの核となるソース、揚げ油、衣については、仕入先との間で他社には同じ製品を卸さない旨の契約をし、FC店に販売していることがわかります。
チェック3:経営方針、経営環境及び対処すべき課題
ここでは、会社の理念やミッション、ビジョン、バリューを確認したり、これから対処する課題について述べています。
これからの施策のため、話題になることもあるかもしれません。
このチェック1〜3を経て、BS/PLをイメージできるようになったら、業界のイメージがつかめていると言えると思います。
最後に
今回の勉強会では、
「営業の視点」:決算期を把握し、決算前の未消化予算へ提案する
「就活の視点」:役員の経歴から出世コースを知る
等、立場の違いによる視点の話がありました。
改めて、ビジネスマンの「3種の神器」だと感じました。
兎にも角にもたくさん読み、気付きをアウトプットすることが一番身につきます。
また企業のIRを読んで気付いたことをまとめていこうと思います。
おまけ:仲間はずれ探しゲーム
企業分析で気付きを増やすには、業界内の中でビジネスモデルでどんな差別化をしているかに気付くことが重要です。
勉強会当日は以下の飲食店の違いを洗い出しました。
ここでの違いの例は、
[決済方法の切り口]サイゼ→現金決済のみ/その他→クレジット等対応
→これは、サイゼが流動資産の現金が増える要素です。
このように業界内で仲間はずれ探しゲームをして、確かめるように方法は面白いですね。
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