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「売買物件」7選。愛して止まないバルコニー、猫の桃源郷 ほか(2024下半期)

2024年下半期、東京R不動産に掲載された数々の物件たち。
その中から「賃貸物件」の7件をピックアップしてご紹介します。

「窓際に何を置こう?」「テラスはどう使おうかな」と妄想を膨らませてみてください。
※成約済みの物件もございます。

「窓辺が棲み育つ家」

杉並区松ノ木 88㎡

建築家、小井田康和の物件を、ご紹介できる日が来るとは。
私自身、小井田さんが創る作品に夢中になり、彼が掲載されている建築雑誌をすべて買い揃えるくらい、建築や不動産というものの美しさと魅力を教えてくれた方のように思います。

彼の作品を振り返ると、そのどれもが土地をよく読み、抑揚の効いた窓の配置とそこに棲む緑や景色があります。今回の物件については、雑誌では見たことがあったのですが、実際に訪れてみると、紙上ではわからない木や和紙などの手や足に触れる素材のやさしさを感じました。

通り抜ける風や庭木にあそびに来る鳥のさえずりなど、23区内にいる事をつい忘れてしまうような静かな住環境に驚きです。

「愛して止まないバルコニー」

調布市上石原町 73㎡

引越が決まっても、めちゃくちゃ後ろ髪を引かれていた売主さん。大切な存在だったルーフバルコニーがなくなる生活は、いまだ想像がつかないくらい、部屋以上に日々楽しんできたそうです。

部屋とほぼ変わらない広さのバルコニーは、実際にアウトドアリビングと化し、内と外を行き来する楽しい暮らしが始まりました。ごはんを食べたり、日光浴をしたり、外で仕事をする日もあれば、夏は子どもたちと水遊び、夜は星空を眺め、プロジェクターで映画鑑賞をすることもあるそうです。

広いスペースはキャンプ道具の管理や整理にも便利なだけでなく、住み始めてから気付いたのは、調布の花火大会がウソみたいにきれいに眺められる特等席だったこと。友人を招く機会にもなったり、大切な夏の記憶として家族みんなの宝物になっています。

「ねこの桃源郷」

杉並区和田 60㎡

まず目に飛び込むのはLDKに巡らされたキャットウォーク。しかしこの物件のすごいところは、後付けではつくれない猫たちとの共同生活に向き合った間取りや仕掛けが、よーく考えてられているところ。

リビングドアから先のLDKは猫との共同生活空間ですが、玄関ドアからリビングドアまでのスペースは猫と切り離された空間。猫と生活する上で、猫の爪や毛や悪気のないイタズラから守りたいものもありますよね。それに、玄関ドアまでワンクッションあるつくりは猫の脱走を防げる安心材料だと思います。

脱衣室のドアには小さな猫の通り穴があって、24時間換気できる空間に猫のトイレを置いておけるつくり。家族のメンバーとして、猫と一緒に暮らしている方に最適な物件なのではないでしょうか。

「建築家の自邸を住み継ぐ」

横浜市港南区港南台 146㎡

建築家の自邸という情報をたよりに伺った建物は、通常の住宅ではなかなか成し得ない、おおらかさと温かみのある物件でした。

熊谷守一美術館の設計者・岡秀世の自邸として建築され、実際に彼が長く住んできた戸建て。解体されて土地売りされてしまうにはあまりにもったいなく、住み継いでいただける方を募集しました。

約5mの高く抜けた天井のリビングが何より印象的です。大空間かつ、木の質感を生かした内装に思わず見惚れてしまいました。このリビングをみて強く感じたのは、おおらかさと適度なラフさ。お気に入りの家具や絵、住まい手の好みを受け止められる器として、美しい空間です。

「素地のいい家」

三鷹市大沢 110㎡

伝わりますでしょうか?この溢れんばかりのポテンシャル。前オーナーがこだわって建てた注文住宅を、小説家であるオーナーが引き継ぎ、手を入れながら大切に暮らしてきました。

ほとんどの部屋が南側に開口を設けるように計画され室内は明るく、敷地の余白は緑いっぱいの庭になっているため、緑の借景や木漏れ日など、優雅で美しい日常が想像できます。

ダイニングや廊下は、おそらく建てた頃の良い床材のままで、経年変化で趣のある表情に。室内の各扉や造作家具に使用されている建具も、本当に素敵なものが多いです。

建物の状態ですが、内装設備は築年なりの経年劣化があるので、基本的にはスケルトンから改装必須です。ただ、素地が良く素敵な建物なので、できれば建て替えではなく、この雰囲気を活かして素敵にリノベーションしていただけるとうれしいと思いました。庭の活かし方も一緒に計画をしてもらえると、とても良い家になりそうです。

「高台に余白ある家」

横浜市青葉区みたけ台 121㎡

約200㎡の土地に約120㎡の建物と、都心ではなかなかないスケール感が魅力的な戸建て。高台の角地に立つため見晴らしがよく、光と風をたくさん取り込める点にも惹きつけられます。

家の外に目をやれば緑あふれる庭、室内から気軽にアプローチできるウッドデッキ。家の中も外も自由に楽しめて、戸建てならではの良さを存分に楽しむことができそうです。

都心から少し離れるからこそ得られる、静けさや落ち着き。こんな暮らしを実は心が求めていた!そんな気づきのきっかけになるような、魅力を秘めた家かもしれません。

「光が満ちる、心地のいい家」

調布市布田 66㎡

建築家の伊藤寛さんが設計した、素朴で心地のいい家。
自然素材でつくられていて、年月とともに味わいが深まるのが愛おしく、職人さんたちが手仕事でじっくりと丁寧につくってくれた家でもあります。

間取りをみると、ちょっと斬新な部分も。「心地よい暮らしとは?」という本質をしっかりと捉えて設計されているのだと思います。

南側の明るい場所にキッチンダイニングが配置されているのは、とくに気持ちがいい。テラスと連続性のあるつくりで、ちょっとハーブを摘みにでるのもよし、季節のいい時期は窓を開けて、まるでカフェのテラス席のような気分で外の空気を感じるのもよさそうです。

「亜熱帯ジャングルパーク」

静岡県下田市白浜 225㎡(建物)3,554㎡(敷地)

たくさんの緑と果実に囲まれた楽園のような場所。広大な敷地に、スケートパークや、洞窟風呂、池や畑など、遊び心が詰まっています。

白い砂浜まで徒歩9分ほどの山際に、オーナーさんたちが全力で楽しんでつくった、異国情緒あふれる遊び場がありました。敷地内には宿・飲食店舗として使えるペンション棟と、オーナーの住居としてつくられた住居棟の2つの建物。

広大な約1000坪の土地は、山林部分もあり、自然が豊かでジャングルのよう。この場所を果樹園にしたかったという想いから、もともとある木々に加えて、オーナーが各地から集めた植物がたくさん植えられています。

建物は、初代のオーナーがペンションを営むために、40年ほど前に建てたもの。地元で有名なサーファーさんで、この場所はサーファーたちに愛される、憩いの場だったようです。そこから今のオーナーがこの場所を買ったのは10年前。土地を買い増して敷地を広げたり、アレンジを加えながらこの状態まで作り込んでいます。

南国の楽園のような場所。こんな場所を引き継げるなんて、夢のような募集でした。

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以上、2024年下半期「売買物件」のピックアップ物件でした。

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