陸路と海路を使って、新宿から韓国ソウルへ出発 【旅記録2】
新宿の喧騒を背に、「バスタ新宿」から、私は新大阪へ向けて旅立つ。
陸路と海路を繋ぎながら、かつての旅人たちが歩んだ道に思いを馳せながら移動をする。
高速バスは、静かにそのエンジンを鳴らしながら7時50分に新宿を出発する。
都会のビル群が徐々に遠ざかり、旅の幕が静かに上がる。
大阪への到着は15時過ぎ、長い道のりが待っているが、その分、車窓から見る景色が旅路を豊かに彩る。
新宿から韓国ソウルへ向かう旅。その道中でどんな体験が待ち受けているのだろうか。出発の高揚感、異国の風に吹かれる新鮮な驚き、そして出会う人々とのふとした会話や心に残る風景。それは予定通りに進むものばかりではなく、予想外の出来事や小さなトラブルもきっとあるだろう。けれど、それらすべてがこの旅を唯一無二のものにし、心の奥深くに刻まれる瞬間となるはずだ。
日常から一歩踏み出す旅路の中に、まだ見ぬ自分がそこにいるかもしれない。
目の前の一瞬一瞬が、静かにソウルへと繋がっていく。
まるで連続する場面が静かに切り替わる紙芝居のように、景色が次第に形を変えながら物語を紡いでいく。
新宿を出発して、だいぶ時間が過ぎた。
窓の外の名古屋の街並みが流れ去り、大阪が少しずつ迫ってくる。
つづく。