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2024年8月25日 サロン・ド・コテツ

https://teket.jp/8378/36392


これまで都内を中心に各地でおこなってきた「歌とワイン」の新企画、「サロン・ド・コテツ」がスタートして第2回目。今回はコテツことバスで司会の小鉄和広の他、魅力的な女声歌手が4名、そしてピアノにはかつてマケドニア・コンサートツアーに参加した大津さやか。簡単なスナックや飲み物でのパーティーで和やかに。また、マケドニア等のワインの即売会も併設、簡単な試飲も可能です。オペラ歌手の歌に馴染みのない方も、この機会にぜひ試しにいらっしゃいませんか?

プログラム
1. 吉田早穂
歌曲「くちづけ」 アルディーティ
…19世紀後半に活躍したイタリア生まれのヴァイオリン奏者・作曲家アルディーティの華やかなワルツ風歌曲。若い女性が、恋人の男性にくちづけをしたい気持を、初めはおずおずと、しかし次第に高揚して歌い上げる。

2. 小鉄和広
オペラ「夢遊病の娘」より
アリア「再び見る麗しい土地」 ベッリーニ作曲
…19世紀前半に活躍したイタリアのオペラ作曲家ベッリーニの傑作の一つ。スイスのとある村を舞台に、若い娘アミーナが夢遊病のせいであらぬ疑いをかけられるも、おしまいにはめでたく相思相愛の若者と結ばれる物語。このアリアは、村に馬車でやって来た見慣れぬ貴族により歌われる。彼は馬車から降りるや、周囲の景色に見入り、懐かしげに思い出に耽る。その後、アミーナを見つめてその美しさを讃え、昔の恋人の面影を見出して心を躍らせる。実はこの謎の貴族はロドルフォといい、先代の財産の相続のため、久しぶりに故郷の城に帰って来たのであった。

3. 原 芽衣
オペラ「こうもり」より
アリア「私の公爵様」 J.シュトラウス 
…いわゆる「オペレッタ」と呼ばれる、19世紀後半のウィーン等で人気のあった、貴族やブルジョアの人情味と舞踏場面等が魅力のジャンル。「こうもり」はその代表作。このアリアを歌うアデーレは、実は女中の身でありながら、「女優」と自称して豪華なパーティーに紛れ込んでいた。すると同じく身分を偽り、「公爵」と名乗ってやって来ている、自分の奉公先のご主人様と鉢合わせ。自分に対し「我が家の女中とそっくりだ」と言うご主人様の不用意な発言を、アデーレは面白おかしくからかい、そこに集う一同を笑わせて、煙にまくのだった。本日は日本語による歌唱。

4. 富永果捺子
オペラ「ミニョン」より
アリア「私は金髪のティターニア」 トマ
…19世紀半ばに活躍したフランスの作曲家。「ミニョン」はゲーテの小説に題材を得ており、作曲当時は頻繁に上演された。アリア「私はティターニア」は劇中劇「真夏の夜の夢」の妖精の女王役として、女優フィリーヌが華やかに歌うアリア。フィリーヌは美しく人気者で、オペラの主役ミニョンの嫉妬をかきたてる。このアリアは堂々としたポロネーズの三拍子に乗り、技巧的なフレーズが華やかに散りばめられている。

5. 伊藤いずみ
オペラ「メリー・ウィドー」より
アリア「ヴィリアの歌」 レハール
…レハールはオーストリア=ハンガリー帝国生まれで、オペレッタ作曲家として20世紀初めに活躍した。このアリアはこの作品の女主人公ハンナが、生まれ故郷の歌を披露する場面で歌われる。若い狩人が森の妖精のくちづけに惑わされてしまう様子が歌われ、魅惑的なリフレインのメロディーが聴く者の印象に残る。本日は日本語による歌唱。

6. 小鉄和広
歌曲「楽隊よ俺に奏でよ」 フリストフスキ(編曲 小鉄和広)
…マケドニアの伝説的シンガーソングライター、ヨンチェ・フリストフスキの歌謡曲。「楽隊よ俺に奏でよ あの不思議な旋律を!  若き日を思い出させ 俺の心を喜びで満たしてくれ」と、遠い青春の悩みを回顧する。

7. 吉田早穂
オペラ「シチリアの晩鐘」より
アリア「ありがとう愛する友よ」
…ヴェルディは19世紀イタリアを代表するオペラ作曲家。本作品はパリでフランス語歌詞により初演された。本日はイタリア語歌唱。5幕あり、バレー・合唱・多くの役柄・大編成オーケストラを含む大規模な作品。13世紀シチリア島パレルモで起こった、地元民が支配者層のフランス軍人達に起こした暴動を題材としている。このボレロ調のアリアは、複雑で入り組んだ物語の進行ののち、エレナが愛する男性と婚礼をあげる場面で歌われる。

8.富永果捺子
オペラ「ラクメ」より
アリア「若いインドの娘はどこへ」 ドリーブ
…ドリーブは19世紀後半に活躍したフランスの作曲家で、バレエ「コッペリア」で知られている。オペラ「ラクメ」はイギリス統治下のインドを舞台とし、異国情緒に富んだ作品である。このアリアでは、月光のもとで若い娘が美しいヴィシュヌ神に出会う様子が幻想的に語られていく。曲中、鐘の音が鳴る様子も歌とオーケストラで描写され、ソプラノの高音域が多用される。

9. 原・伊藤
オペラ「ヘンゼルとグレーテル」より
二重唱「踊りましょうよ、おててつないで」 フンパーディンク
ヘンゼル:伊藤 グレーテル:原
…フンパーディンクは19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したドイツの作曲歌。このオペラは同名のグリム童話から題材を取っている。兄妹の両役とも女声。両親の留守、二人は退屈しのぎに歌い踊る。次第に楽しく盛り上がる様子が微笑ましい。本日は日本語による歌唱。

出演
ソプラノ 伊藤いずみ 富永果捺子 原 芽衣 吉田早穂
バス・司会 小鉄和広
ピアノ 大津さやか

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