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風神雷神PokerTourの真の還元率について



【前段】

みなさま ごきげんよう。近年日本におけるポーカー人口の増加は目を見張るものがあり、その結果、多くの場所でポーカーをプレーできるようになりました。

また、海外に行かなくとも、普段のアミューズメントポーカースポットではなく、いわゆる「大型大会」と言われる特設会場で、ポーカールームの箱を越えた大規模な大会が開催されることも珍しくなくなってきました。
ポーカープレーヤーの私も選択肢が広がり、嬉しい限りです。

今回、9月のシルバーウィークとも言われる3連休の2024年9月21日~23日には、東京に限らず多くの地域で大型大会ともとれるようなイベントが開催されておりました。

・SHIBUYA POKER FES.(渋谷)
・NIPPON SERIES(大崎)
・P1 GRANDPRIX(六本木)
・風神雷神PokerTour(博多)

大型大会でプレーする機会は多くなっているとは言え、我々ポーカープレーヤーをいつも悩ませているのは、その還元率です。

世界一有名なポーカーの大会であるWSOPでは、筆者が観測したところ、6%~11%ほどのfeeが大会の運営費用として参加費用からとられた上で賞金プールに加えられていたようです。一方で、日本で行われている大型大会では、主に下記の理由が還元率が悪い理由として述べられておりました。

「参加費用が海外と比べ安価であること」
「カジノで開催されていないので、別途イベントの運営には特設会場が必要であること」
「大会の開催期間が短い(だから相対的に1トーナメント毎のfeeが高くなる)」

これらの理由はそれなりに説得力があり、また海外に行くには渡航費用や時間等もかかるので、「日本で開催されるからしょうがない」というある種の雰囲気が醸成されていたのも事実です。

【本論】


ところが、その環境に一石を投じる投稿がありました。

「プライズチェッカー@ポーカー」というアカウントは、独自に大型大会のプライズ還元率を公表しているアカウントの様です。ここでは、今年のお盆の時期に同じく福岡で開催されていた「NIPPON SERIES福岡」の還元率と、ツイートの翌日から開催される「風神雷神PokerTour」の還元率を比べている内容です。

風神雷神PokerTour
NIPPON SERIES

要するに、NIPPON SERIES福岡と比較すると、明日から開催される風神雷神PokerTourは、高還元率でお得ですよ、という内容です。確かに画像を見ると、総プライズ額も高く、風神雷神PokerTourの方が一見高還元率に見えます。

それを受け、あまりの還元率の高さに業界からは次々と驚きの声があがりました。

ここで、素直に風神雷神PokerTourが高還元率と思ったあなたは、人はいいですが一生ポーカーは勝てないでしょう。いや、いいすぎました。でもポーカーのセンスは限りなく低いことは間違いない。そもそも日本のポーカーの大会は、保証されたプライズに対し、参加人数が増えてもプライズの総額は上がらないことはみなさんご存じのとおりだと思います(理由は刑法の賭博に該当するからですが、ここで詳しい解説は省略します)。もちろん海外ではその限りではありません。これは広く日本のポーカープレーヤーが知っていることです。ここで言いたいのは、そもそも参加者が増えてもプライズは上がらないことと、関係者(と思しき人たち)が高還元率だからといってそれを素直に受け止めるのはセンスが限りなく低いということです。

大会も終わったので、善意の市民である私が、「大会開催前に”高還元率”と中立の体を装って半分宣伝のようなことをしていたプライズチェッカー@ポーカーさんの主張は本当だったのか」、真の還元率や他の大会と比較してどうだったのかということをここで記載しておきます。

風神雷神PokerTourの真の還元率について

早速ですが、善意の市民が丁寧に情報を集計した結果を下記に真の還元率として記載します。プライズチェッカー@ポーカーさんが、開催前に高還元率(の見込)とツイートしたものの、その後他の大会の還元率は速報的に逐一記載していますが、肝心の風神雷神PokerTourの還元率については一切記載をしておりませんでした。是非こちらの真の還元率を把握した上で、今後の大会に関する参加是非を判断する一助としていただければ幸いです。

エントリー数は公式発表と、プレーヤー個別の報告で申告がずれているものがありましたが、運営が速報を優先したと信じて、プレーヤーがネット上にアップしたものを真のエントリー数として記載します


これは・・還元率が高い・・・??
確かに#19Tag Tournament Turboは高いけども。一般的には参加費用が高いトーナメントはfeeが安いのは常識だが、むしろ一番のハイローラーが還元率が低い(笑)状態。参加費20万円のトーナメントの還元率が30%台ですか・・
※追記 風神雷神PokerTourの多くのトーナメントは、POKERWEBコインでのプライズの付与になるようですが、利用には5%の手数料が別にかかることも記載しておきます。


もちろん海外に比べて低いから駄目と主張している訳では無いので、せっかくなので「プライズチェッカー@ポーカー」が集めた他の大会の還元率と比べてみましょう。

確かにNIPPON SERIESと比較したら相対的に高いが、他のイベントと比べて明確に高いと言えるか?さらに東京在住の人間がわざわざ高還元率という理由で福岡まで行くほどの還元率の高さかという疑問があります。
(風神雷神PokerTourのイベントそのものを否定しているわけではなく、事実として「還元率が相対的に高いと主張するには無理がある」点をここで主張しています)

<すこしそれた話>
NIPPON SERIESの還元率が低い理由は、賞金が完全にスポンサー企業からの協賛と寄付に頼っているため、という理由があり、メリットとしては「現金で賞金を受け取れる」というのがありますが、ここでは話がそれるので最小限の記載にとどめます。

運営の方が主張するクソプライズトナメとは、いったいどの程度を指しているのだろうか・・・?

結論

  • 「プライズチェッカー@ポーカー」は恣意的に情報を出していて、ポーカー界の透明化・健全化」に寄与していない(ヘッダーに記載されているように「願っている」だけ)

  • 運営関係者の主張する「高還元率」はそのまま信用しない

  • 業者の主張をそのまま信じる人はポーカーのセンスがない

  • 風神雷神PokerTourの会場で食べられるラーメンはおいしそう

以上です。
みなさま、よきポーカーライフを。

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