『東京クロノス』VRミステリーアドベンチャーをつくる
小説家の瀬川コウです。
この度、MyDearest(株)が制作しているVRアドベンチャーゲーム【東京クロノス】のシナリオを担当することになりました。
まずは簡単に自己紹介をしますね。
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自己紹介
(以下引用)
『2014年、「ライトノベル作法研究所」に投稿した『完全彼女とステルス潜航する僕等』が編集者の目に留まり同作でデビュー。小説投稿サイトE★エブリスタ投稿の「謎好き乙女と奪われた青春」でスマホ小説大賞新潮文庫賞を受賞し、同作からはじまる「謎好き乙女」シリーズで人気を得た。』
Wikipediaが言うにはそういうことらしく、もはやWikiを見ないと自分がいつデビューしたかも分からない感じで今を生きております。
いわゆるキャラ文芸、ライトミステリというジャンルを書いている小説家です。
キャラ文芸というとあまり聞き慣れないかもしれませんが、メディアワークス文庫、新潮文庫nex、講談社タイガ、メゾン文庫、スターツ文庫――だいたいそこらへんです。
最新刊は講談社タイガで出版している「今夜、君に殺されたとしても」です。
この今君、編集と喫茶店で打ち合わせをした際「殺した方が面白い!」「いいやー、うーん、……殺すか」と話をして店員に変な風に見られたり、親には「いよいよ人を殺したね…」と目をそらされたり、読者からは「瀬川コウの性癖ってこういう感じなの?」と引き気味な反応をいただいたりと、大変好評なのですが。
なんとその「今夜、君に殺されたとしても」、ツイッターにてサイン本プレゼントキャンペーンを行っております!
@tokyo_chronosをフォロー&該当ツイートをリツイートが応募条件なので、ぜひとも皆さんご応募ください。もらえるもんはもらっとこう。
ちなみに僕も応募してます。当たったら部屋に飾った後にいろいろ耐えきれなくなってあげくメルカリで売ります。
さて、僕が真面目にブログを書くことができない人間だということが伝われば自己紹介として十分役割を果たしたかと思います。
続いて【東京クロノス】のお話です。
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東京クロノスのシナリオ着想
社長とお会いして、何かVRアドベンチャーゲームを作りたいというお話をうかがった後、僕が「VRとして面白い」と思うもので真っ先に思い浮かんだのが
時間が止まった世界
というものでした。
VRは空間を感じることができる唯一のメディアです。
つまり、VRならばどこにでもいけるし、何にでもなれるし、何でもできるわけです。
それならハワイでスーパーマンになって空を飛んだっていいじゃないか、と思うかもしれませんが、僕は陰キャなので自分がそうなる想像がいまいちできませんでした。憎いです。
僕はそれより、深夜に散歩している時の、見慣れた街に誰もいない不思議な感覚等をVRにしたいと思いました。
僕がVRで感じたいものは、虚構すぎない現実。現実に寄り添った虚構。現実:虚構比=6:4のものでした。
そこで思いついたのが、「見慣れた街の中に取り残されている」というものでした。
それが【東京クロノス】の根幹アイデア、誰もいない、時が止まったかのような渋谷に幼なじみたちが取り残される。というものです。
実は時が止まった世界で脱出を目指して云々する、という話は以前、魔法のiらんどで書いたことがあります。その時はクロノスクロスというタイトルだったかと思いますが、理系知識バンバンで、読み返してもちっとも面白くないので削除した記憶があります。
小説にしても漫画にしても微妙だな、と思うこのアイデアは、まさにVRで輝くアイデアだったと思います。
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【東京クロノス】への意気込み
今回のお仕事は、今までのお仕事と全く違います。
今までは、うんうんと唸りながら物語を書き終え、それを編集さん、校閲さんに確認するという形でした。
小説の中身に関してはほぼほぼ僕が作っているわけです。
しかし【東京クロノス】は違います。
チーム全員で綿密な打ち合わせを何度も重ね、チーム全体の意見を取り入れ、悩んだらチーム全員に相談に乗ってもらえ、その上でようやく形になる――そういうものです。
タイピングをしているのは僕かもしれませんが、このシナリオはチーム全員で作り上げたものであり、決して僕だけが作ったものではありません。
チーム【東京クロノス】には垣根がありません。全ての工程に全ての人員が関わっています。僕も声優さんの収録に立ち会わせていただいたり、仕様会議に出席させていただいたりと、色々な経験をさせてもらいました。
チームプレイは、集団だからこそ、より高いところに飛べるものです。
最高のコンテンツをお届けするので、発売のその日まで、VRゴーグルを装着して待っていてください。
瀬川コウ