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【編集後記】沿線住民のためという軸(小田急百貨店町田店の配信を終えて)

私鉄百貨店ができた沿線住民の暮らしの上質化、価値向上を目的として、そしてその奥には沿線のブランド化が目指されている。

元来、小田急電鉄として百貨店戦略をとっていたわけではない、駅の規模に応じて、商業施設を使い分けてきた企業だ。その商圏に適切な商業施設を提供してきたのである。

今回、本編では触れなかったが、小田急百貨店新宿店の入居する新宿駅の建て替えが実施され、小田急百貨店として創業の地である小田急ハルクに集約して移転営業を実施する。高級ブティック、化粧品、食品と現在調子の良い部門に絞る予定とのことだ。そして2029年には商業ゾーンこそあれど、百貨店ではない形態の商業施設が完成するのだ。

ステータスの項目でも述べたが、現在小田急百貨店という会社は存在しない。

"百貨店"という名は残すものの、形態を捨てることで、お客様から再び支持され、来店していただける商業施設に生まれ変わるのだ。

元々小売業ではないのだ。"出がらし"に固執することに意味はない。沿線住民に寄り添う姿勢を忘れていない。そこにこそ価値が見出されるのではなかろうか。

(K.T)

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