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心の余白

なぜだろう。

家と職場の往復を繰り返していると、心の余白が徐々に埋まっていくような感覚に陥ることがある。

心の余白があるから他人に優しく出来るし、心の余白が物事に落ち着いて対処できる。

余白とは環境に影響されない、感情の波が常に一定の状態。
すなわち、余裕のスペースだ。

そんな余裕がじわじわと何かに吸い取られるように、どんどん蝕(むしば)んでいく。そんな時期がたまにある。

今がちょうどそのシーズン。

GIVE ME YOHAKU

今日は休みます

「申し訳ありませんが、体調不良で会社を休みます。」

スペースが無くなるとやることはいつも同じ。
まず、朝目覚めて気が重い、体がベットから動かず、家を出なければいけない時間が迫っているのに危機感を感じない。

そして気がつくと、先ほどの連絡を会社に入れる。

社会人失格だなと思いながらも、たまにそんな日があってもいいと心のどこかで思っている自分がいて、つくづく社会人向いていないと、10年目にして悟る。

こんな時は決まって心が疲弊しているサインと受け取っているので、思いっきり自分を労わると決めている。

どこまでも、甘甘な性格も昔から変わらない性分。

ミシュランのパフェ

労わる

労る時は緑が多い自然な場所に連れて行ってあげることが多く、今回は高尾山に決定。

過去に一度訪れたことがあるが、到着したのが16時だったからか、お団子屋さんやお土産屋さんは全てクローズ!

山頂まで登って、近くにいたおじさんに写真を撮ってもらって帰ってきた。

なので今回は、お団子屋さんが絶対に空いている時間に到着することを目標にして家を出発。

会社の人に合わないかなと少し周りを警戒しながらも、電車に乗り込む。

どんどん景色が変化する中で、東京も23区をひょっこり出てみると、地元と変わらない風景が広がっている。

将来家族を作って住むとしたら、緑か山に囲まれたところでひっそりと暮らすのが夢。

住みたい

と未来に思いをふけている考えているうちに、高尾山に到着。

早速リフトのチケットを買って、お団子屋さんがクローズする前に足早に向かう。

たくさんの緑に囲まれ、小鳥や蝉の声が聞こえる澄んだ空気の中で、新鮮な空気を体に取り込むと、ギュウギュウに押し込まれてた余白が少しずつ広がっていく。

昔からストレスがあると、すぐに山に向かって走り出す、少年のような子供時代を思い出した。

歳を重ねたとはいえ、そこは今でも変わっていない。
緑が少ない東京では、電車で2時間かけて向かう必要があるので事前準備は必須。

自然に触れ、思いっきり緑の中を堪能した1日で余白は半分くらい復活した。明日からまた頑張れそう。

TOKYO

10年暮らしていても、地元と環境が違うこの都会とうまく付き合っていくには、まだまだ時間が必要。

快楽や刺激が多いこの街で生活するには、少しばかりの息抜きも必要。

そう考えさせられる1日でした。

written by みんちゃん