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精神障害による労災申請が過去最多を記録

厚労省の発表によれば22年度の精神障害による労災申請が、過去最多、しかも前年度より300件余りも増え、2,683件に上ったと報じられた。即ち前年比10%以上も増加した事になるが、これは何故だろうか。

19年度から20年度にかけて、であれば理解できる。コロナ禍の影響を受けた社会変容に伴う、日々の生活の変化や、ある種の混乱の様なものが、人々の精神に影響を与えた部分はあっただろう。
然し、21年度から22年度にかけて、である。コロナ禍の影響による精神負荷は、誰しもに減少傾向であった筈だ。10%超もの増加は、流石に明確な原因が無いとは思い難い。

仮説として考えられるのは、先ず一つ。「コロナ慣れ」の様なものではあるまいか。
未経験の20年の社会現象、21年の接種キャンペーンなど、社会はコロナ禍に振り回され続けてきたが、22年に入ってからは、19年以前の社会に戻ったとはとても言えないが、ありと凡ゆる領域に於いて制限めいたものは薄まった。
Googleを筆頭にリモートワークを終了させた企業も数多く増えた。対面会議なども凡ゆる業種に於いて増加傾向である。
然し働き方の変容をポジティブとして受け止めて来た者は多い。通勤や出社、同僚や上司との対人折衝などを従前、ストレスとして認識していた者からすれば、解き放たれた状態から舞い戻ってしまった事になる。これによって精神を疾患したと訴える者が増えた、と言うのは考えられると思う。

他に仮説として挙げるとすれば、ワクチン接種の影響であろうか。
ワクチンと精神障害の因果関係など証明できる訳もないが、接種後の失調や、様々な病気を訴えている者は実際に多い。自己免疫疾患などが影響し、精神を痛め、障害を訴える者が増えた、と言う可能性も考えられるだろう。

ただでさえ精神領域の問題である。具体的な原因を断定することは不可能だろうが、根本的に出生数が減り、病人が増え、死亡者が増え、外国人が増え続けているのだ。精神障害まで増えては、展望はなんとも絶望的に暗い。

この国は、下降し続けている。
我々は、坂道を歩まねばなるまい。

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