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新プロポ 「日本の基礎知識」 日本の言葉、ごじゅうおん


 文字は歴史の始まり、
 国語は国家の始まりで、王朝や政治体制をつくった偉人たちの最初の仕事は、国民をまとめ統一するためのお仕事、それが国語国文学です。責任は重い、なので国語教師は高校まで校長の席が待っています。
首都の言葉の東京弁、東京の人、東京大学を頂点に子供たちが目指していくように教育して、学者も作家もこの三拍子揃った人をなるべく優先的に、ハンディを与えて教室活動していきます。

政治為政者の考えることは時代と処を問わず、多少政治体制が違っても似たようなもんです、
でも商売人と同じで、名門エリートも活躍するのも孫の世代まで、やがて才人が現れ、会社内や組織体制内を建て直しながら、よくて2、3百年したら王朝や政治体制そのものが壊れて、また新しい王朝の繰り返し、主義主張が変わっても内はあんまり変わんない。
中国王朝では名門と科挙合格出身が競いあって、日本では幕府創立メンバーの子孫が牛耳っていました。その点では、いまの日本は中国似かな。

そんな感じで
お隣の中国とは同じ黄色人でアジア人、政治思想は変わっても同じような封建制度を歩んで来ました、基本的にモラルとか情感は似ていて、最近親しくなったからって欧米人とはどうでしょう。
秦の始皇帝キングダム、三国志、神社仏閣。
西部劇、カウボーイ、教会、「あなたは神を信じますか」

もし日本国民に国語の漢字をやめて、英語にすると言ったらどうでしょう、子供たちは和歌とか源氏物語が読まれなくて楽ちんで、漱石も鴎外も古語化どころか古墳化してもかまわないけど、きっと20歳過ぎのおじちゃんやおばちゃんは困惑しちゃう。

最近の中国周辺の国々は漢字を使っていないのが多いし、法律を作るのがお仕事の立法府の政治家のみなさん、いまではすっかりアメリカ合衆国にマウントされて、政治に無関心で立派な日本人も多いことだし、気づいたら段階的に始めていきますなんて、わかんないぞ。

( 中国王朝は異民族の攻撃が激しくて鮮卑、モンゴル、女真などに支配されてもいつかは中国文化や国文学に支配されるだろうと自負し、じっさいそうなった。

 古代ローマでは逆に、虐待され支配された異民族は貢納された物質や土地のおかげで満喫しているローマ人と文化に憧れ、みずから進んで自分たちの言語や文化を捨てて、得意そうにローマ帝国に同化していった、ローマ市民権には価値があったようだ。
また帝国維持や国内の不満のためガス抜き用に、見世物の格闘技で熱狂させ、絶えず戦争をして絶対的力を諸国に見せつける必要があった、こうしてローマ帝国の「鷲の紋章」は周辺諸国の憎悪の的となっていった )



 『五十音の初め』
詳しいことは省いて、
五十音図の原形「五音図」ができたのは平安時代、現在の排列の五十音図が確定したのは江戸時代らしい。
1872年(明治5年)、学校教育の教科書に既に五十音が採用されていて、
1873年(明治6年)に戸籍簿に五十音順が編製された。

国語辞典に五十音排列を最初に採用したのは大槻文彦の『言海』で、
1882年(明治15年)初稿、
1891年(明治24年)出版です。

さて気になるのがこの五十音の順番、
最新のウィキペディアのRB20Pさんによれば、簡単にこんなふうです。

1、
 仏教の研究過程で日本語と梵字(サンスクリット)を対応させたもの、
大きな二つの要素は悉曇学と反切で、
各段の並び方(段順)と各行の並び方(行順)は「悉曇文字(梵字)」に、
子音と母音の組合せという考えは「反切」に由来するという。

反切とは、
音韻表記として漢字二字を用いて一字目(反切上字)の頭子音と、二字目(反切下字)の母音以下および声調の部分を組み合わせることによって多くの字音を表記した。

2、
「あいうえお」の段順、
「あかさたなはまやらわ」の行順は、インドの梵字の字母表の配列に従ったもの。

「あいうえお」の段順
梵字の字母表の冒頭には母音が並び、
まず a ā i ī u ū の基本的な母音、次に e ai o au という二次的な母音が配列され、日本語の仮名一字で書けるものを拾い出すと、
母音の順は、a, ā, i, ī, u, ū, ṛ, ṝ, ḷ, ḹ, e, ai, o, au, (a)ṃ, (a)ḥ  、「あいうえお」。

「あかさたなはまやらわ」の行順
子音の行順は、大きく2つのグループに分けられ、
1つ目は強い子音(破裂音・破擦音・鼻音)で、
調音位置が口の奥のほうの子音から順に配列され、調音位置が同じものの中では鼻音が最後、「かさたなはま」、清濁の区別は省略。

2つ目は弱い子音(接近音・摩擦音)のうち、
調音位置が口の奥のほうから順に配列された接近音(半母音)、「やらわ」。

梵字の子音の実際の配列は、k, kh, g, gh, ṅ, c, ch, j, jh, ñ, ṭ, ṭh, ḍ, ḍh, ṇ, t, th, d, dh, n, p, ph, b, bh, m, y, r, l, v, ś, ṣ, s, h  、以上により「あかさたなはまやらわ」。


余談ですけど、以前インド旅行に行ったとき、インドの言葉の順番が日本語の五十音に似ていたのにはびっくりしました、そうだったのか。


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