可愛いから、むくわれてほしい 1ヶ月の給料は6万円でした
東南アジアに行かれた人は誰でも思うことがあるだろう。飛行機代さえ我慢すれば、物価が安い東南アジアに旅行した方が日本より、とっても安上がりだった。それに寒い時の日本を離れて、暖かい国で過ごすにはなんと居心地のいい場所だろう。
だからボクみたいに、寒いところが苦手な人にとってはいい気分転換になるところだった。
ところで気になるのが、現地にいったときのお土産もの。どれぐらいの物価指数とわかっていても、適正価格がわからない。それでもデパートでチェックしていればだいたいわかるけれど、お土産ショップではほとんど値札がついていなくて、ボラれることがおおい。
それでも一歩ゆずってもいいけど、困るのが観光名所でのお土産もの。それが小さな可愛い女の子が売っていたら、困惑してしてしまう。明らかに現地価格では高く、一桁、それ以上のときもある。明らかに高いのでまけてもらうけど、じゃあ、どれぐらいならいいのと聞いてきて、その品物のほんとうの値段がわからないとき 、どう交渉すればいいかわからない。
高く買えばシャクだし、少しでも安くいえば、泣き出しそうになってかわいそうになる。いいじゃないか買ってあげたら、と思うんだが、じつはほとんど後ろで大人が隠れているから、売り上げを取り上げれて、それもなんだかシャクにさわちゃってしまう。
そこで何かチョコレートでも買ってあげようと思ったときに限って、近くに店がない。買ってあげても、後で大人が取り上げて、店でお金に交換したりすることもあるから、中身を開けて、少し食べてもらうとか、そんなことまで考えてしまう。可愛い女の子を前面で踊らせて、お金を取り上げる大人が見えてきてしまう。
テレビ番組のアイドルを見るたびに、そんな東南アジアの可愛い女の子がダブって見える。じっさい、むかしのアイドル・カップルがラジオでいっていた。そのピンクレディーの人気はすざましく、睡眠時間はほとんどなく、廊下で眠っていたこともあるとよく聞いたし、曲の売り上げもたくさんあったのに、結局一軒の家も買えませんでしたと後になって泣いていました。
そこの事務所の社長はたくさん稼いだお金を、バクチで破産してしまったという。
テレビ局や芸能関係者は知っていても、何かと大人の事情で怖くていえないし、いわれないから、われわれ大人も気づいていても気づかない振りをしている。お互いにソンタクしあっている始末。流れるところ、落ちつくところでなんとかなるだろう。それに他人のことだし、なんて。
今もまた、同じようにAKBの第一期のメンバーが卒業したとき、いいました。1ヶ月の給料は6万円でした。アルバイトより安い給料。でもテレビに出て、人気者になったから、よかったんだろう。
そしてたぶん、お金が集まるところ、舞台とか、曲の印税が入るところは、誰か大人たちが独り占めして、きっとどこかで、そのお金でバクチでも打ってることだろう。
これはいまに始まったことではなく、人間は考えることは同じだった。むかしから、わかったところでも江戸時代の頃から、少年や幼い女の子を激しく稽古させ、人の前で踊らせてお金を取り、あたかもサルまわしみたいにして稼いだ大人たちがいた。