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【インド】サドゥの局部パワーの秘密

サドゥについて、かねてより疑問に思っていたことが3つある。

1つ目。
裸仙人ナガサドゥの局部はどういう仕組みで、性欲は一体どうなっているのか?

シヴァ神は男根を象徴する神だ。
ヒンドゥー教のシンボルで、様々な場所にお地蔵さんのように置かれるリンガは、男性器と女性器をかたどっている。

ナガサドゥは修行の効果もあってかなり局部パワーが強いと想像するが、6年前に目撃した局部を巻いた棒の上に人を載せるサドゥや、今回一緒に来ている宗教カメラマンの戦士ヨーコが撮影していた局部を棒に日常的に巻いてふて寝したりしているサドゥは、痛くないのだろうか?

圧倒的な局部パワー。
巻き付けた棒で車を引っ張るサドゥもいるとか…。


直接聞くのはよほどタイミングを見ないと困難だと思っていたが、賢者ショビットが事情を知っていた。さすが賢者。
答えは、サドゥになるときに、精子関連の臓器(おそらく精巣と神経?)を物理的に潰し、性欲とその後の修行での差し支えから解放される手順を踏むとのこと。

これは、とんでもない痛さ、に、違いない…。

性欲があると純粋に自分と対峙できない、という理由のようだ。
性欲を除去した局部をさらに修行によって鍛え、別種の未曾有(みぞう)のパワーを得るということか。

また、賢者ショビットの知り合いで、サドゥが機嫌が良いときに触らせてもらった人がいたとのこと。その人曰く、非常に柔らかかったとのこと…。
確かに局部が柔らかくてペタンコにならないと棒にくるくると巻き付ける修行はできないだろう。なんとも摩訶不思議だ。

昔の中国の宦官なども死ぬ痛さだったのだろうなと思っていたが、サドゥも相当すごい。痛い上に、宦官とは違い物理的には残しておいて、今後は全く違う使い方をしようというのだから。

ナガサドゥになりたいということは、入門のとき局部に想像を絶するその手順を踏むとあらかじめ分かっていたということだ。
何にそこまで追い詰められていたのだろう。
現世が苦しくて苦しくてもう無理だ逃げ出したい、もっと神様の近くに行きたい、と絶望的に感じていたということだ。
サドゥに決して聞きはしない。しかし、考えてしまう。


2つ目。
サドゥが頭に巻いているドレッドヘアーは、どうなっているのか?

サドゥに入門するときは、頭を剃って沐浴する儀式がある。
今の仏教に影響を与えたヴェーダ系宗教からヒンドゥー教は生まれているので、寺院のお坊さんや尼さんの出家と発想は一緒だと思われる。

ただ、サドゥは頭を完全に剃ってから伸ばし始める。髭(ヒゲ)も同様だ。
そして今度は二度と切らない。
そのため、髪や髭が長ければ長いほどサドゥ歴が長い、つまり自己との対峙や神への帰依を相当長く行ってきているので、尊敬の対象になりやすい。

長く伸ばしているので絡まってドレッドヘアになりやすいが、みなよく手入れをしている。そして芸術的に巻いている。

この渦はもはや芸術の域。
リーゼント風に巻くサドゥも。
 髭も長いので結んでいる。

じっと見つめていたら、髪の巻きを解(ほど)いて見せてくれたサドゥがいた。
巻いているとコンパクトに見えるが相当長い。膝ぐらいまである。そしてボリューミー。
その全体を持ってまず縦に巻き、それを持ち上げて頭にひょいと載せたらもう完成。自重とドレッドの凹凸で頭の上に収まっているだけで、ヘアピンもゴムも使わない。それでも美しくまとまる。感心してしまった。

解(ほど)いた後、ふざけて隣の子どもサドゥに
かぶせて見せてくれた。
 伸ばした髭がもう地面に届きそう。サドゥ歴の長さたるや。
髪は太ももくらいまである分厚い洗濯板のようだった。

3つ目の疑問については続く…。


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徳田和嘉子 | 冒険家🌏️本当の豊かさとは
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