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マッカーサーの日本に対する功績(顕彰事項)

マッカーサーの日本に対する功績(顕彰事項)は以下の5点に集約されそうです。 

1 天皇の身柄の救護と国体の護持(日本国憲法の制定) 
2 日本国民の生存の確保(食料供給)  
3 東京裁判史観の否定(米国議会証言) 
4 処刑されたA級戦犯の名誉回復(処刑日) 
5 警察予備隊の設置による共産主義阻止(自衛隊)

マッカーサー愚将論は、乃木愚将論、山本五十六愚将軍と同じようなものです。また、愚将かどうかは関係ありません。昭和天皇の御稜威(み・いつ)に圧倒され天皇の守護聖人となったという事実だけでよいでしょう。乃木将軍と同じことです。  

マッカーサーとソ連や豪州を比較するのではなく、マッカーサー以外の人物がGHQの総司令官となり極東委員会のいいなりになっていたらという「もし」と比較すべきなのです。 

マッカーサー草案における日本国憲法9条は自衛権も自衛のための軍隊の保持も禁じていませんでした。そのように解釈して国会で答弁したのは吉田茂でした。政府見解は、自衛隊の発足後に変更されましたが、一度は政府見解となったのです。 

マッカーサーは天皇を守護しましたが、パール判事はマッカーサーのように天皇を守護することはしていません。マッカーサーの米議会証言は、基本的にパール判事が示した戦争観と同じでした。 

原爆投下も真珠湾攻撃も国際法違反という意味においては同じものでした。少なくとも、パールハーバーに関するアメリカ国民の憾みを治癒したという意味において中国が付け入る余地を消したということが大きな意味です。今後、パールハーバーを持ち出して日本を誹謗しようとすると、忽ち、その何百倍もの道義的非難をともなう原爆投下を持ち出されることになりアメリカはパールハーバーを持ち出すことは困難となりました。その構図が大事なのです。安倍元首相を賛美する理由です。 

天皇を守護し、その藩屏たる皇室を守るためには、GHQがしたこと位は必要でした。そのことは昭和天皇も受け入れられ、皇族に協力を求められたことです。マッカーサーのせいにすることではありません。日本国憲法についてもそうです。マッカーサーに全幅の信頼を置かれた昭和天皇は、日本国憲法の守護聖人となりました。

日本人が日本国憲法を歓迎したのはそのためです。
独立後も憲法の改正が80年近くなされなかったこと、皇室の復帰がなされなかったこと、自衛隊が違憲の存在だとして「日陰者」とされてきたこと、東京裁判史観が日本を覆ったこと等は、すべてマッカーサーではなく、日本人自身の問題であると公正に戦後史を理解できないと、いつまでも「空転」が続きます。

日本人の歴史的な目覚めを呼び覚ます為にもマッカーサーの銅像建立は必要なのです。  

以上 
(R4/11/27  MLへの投稿から)

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