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受験勉強は無駄を省くことから始めること
効率的な学習方法:質問形式のメモと分散学習の活用
今回は特に受験生や資格試験を受ける方に是非読んでいただきたいです。受験勉強の基本は「記憶する」ことなので、如何に無駄なく記憶できるかが勝負の分かれ目になります。
本記事では、ノートの取り方を中心に、質問形式のメモ取りと分散学習が非常に有効であることと、それを活用した具体的な学習法を3のポイントにまとめてご紹介します。
1. 質問形式でメモを取る意義
質問形式のメモ取りは、ただ情報を写す「受動的な学び」から、答えを考える「能動的な学び」へとシフトさせます。
たとえば、歴史の授業で「江戸幕府は何年に開かれた?」という質問形式でメモを取ると、学習者はその答えを思い出そうとする過程で記憶を強化します。この方法により、記憶の定着が促進され、テストや復習時により効果を発揮します。
ノートの役割を見直すことが非常に大切になります。多くの学生は、ノートを作成する際に情報をただ記録するだけで終わってしまいます。しかし、
例えば、科学の授業で「水は何℃で凍る?」というように、問いかけを使ってノートに書くと、ただの情報コピーではなく、考える力が養われます。
2. 効率的な反復学習の重要性:エビングハウスの忘却曲線に基づく分散学習
質問形式でメモを取った後、その記憶を定着させるには、分散学習を取り入れることが重要です。エビングハウスの「忘却曲線」によると、学習した情報は時間の経過とともに急速に忘れ去られますが、復習を一定の間隔で繰り返すことで、その記憶は長期記憶として定着します。あくまでも一例ですが、1日後、3日後、1週間後、1ヶ月後といったタイミングで復習を行うと、記憶の保持率が大幅に向上することが示されています。
分散学習を取り入れた復習は、記憶をする上で非常に効率的なのです。
3. 学習と作業の区別
学習においては「勉強」と「作業」の区別が必要です。ノートを取る行為自体は「作業」に過ぎず、ただのメモ書きでは学習効果が限定的です。例えば、教科書の内容や先生が板書した内容をそのままノートに書き写すのは非効率極まりないのです。
実際に多く人たちが、このような手法をとっているのが現状です。しかし、教科書に書かれてある内容は、単に教科書を見て覚えればいいですし、先生が板書したことはスマホなどで写真や録画し、それを後で見直せばいいわけです。
調べてわかることをいちいちノートに書き写すのは単なる作業でしかありません。あくまでも受験勉強は「記憶すること」に焦点を当てなければいけませんので、自分が気づいたこと、疑問に思ったこと、感想や意見、それに前述した「質問形式」でメモを書き込むことによって、記憶を残す学習にシフトすべきです。
結論
質問形式のメモ取りと分散学習の組み合わせは、学習効果を飛躍的に向上させます。エビングハウスの忘却曲線に基づいた分散学習を取り入れることで、忘却を防ぎ、長期的に記憶を保持することが可能です。このような学習方法を日々の勉強に取り入れることで、より少ない時間で高い学習成果を得ることができます。