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2025年、子どもたちの未来のために親が知っておきたいこと
古い価値観は捨てること
塾長として、この2025年を「受験の考え方を改めるべき年」と位置付けています。その理由は、AIの発展により、従来の暗記中心の学習が時代遅れとなりつつあるからです。
これまでの受験制度では、試験の点数が高いほど偏差値の高い学校に進学でき、それが「良い学校に行けば将来も安心」とされてきました。しかし、現代の社会では「何を知っているか」よりも「何ができるか」が問われる時代になっています。そのため、良い学校に通うことが必ずしも良い社会生活や成功につながる保証にはなりません。
そこで、これからの時代を見据えた教育では、子ども一人ひとりの才能・特性・個性を見極め、将来どのような道を選ぶべきかを考えることが求められています。例えば、料理が得意なら食品に関連する分野の学習、ITに興味があるならプログラミングやデジタル技術を学ぶ、スポーツや音楽が好きならそれに特化した教育環境を整えるなど、子どもの興味や得意なことを伸ばしていくことが重要です。
もちろん、医師や教師、公務員といった資格が必要な職業を目指す場合には、従来の受験制度に沿った勉強が必要です。しかし、それ以外の道を選ぶ場合は、子どもが学びたい授業や活動がある学校を選び、その学校の基準を満たす最低限の学力を身につけることが大切です。全員が100点を目指すような受験勉強をする必要はありません。
むしろ、今は多様な進路がある時代です。極端な話、中学や高校に通わなくても、必要な学力を独自の方法で身につけ、高卒認定資格を取得して大学に進学することも可能です。また、AIを活用してほとんどの教科を学び、オンラインで海外の大学に入学する選択肢さえ広がっています。
点数よりも目標が大切な時代
既存の受験勉強に固執し続けることは、子どもたちの将来にとってリスクを伴います。なぜなら、時代の変化に教育が追いついていない現状では、時代遅れの学習方法が子どもたちの成長を妨げる可能性があるからです。これからは、子どもがどんな能力や興味を持っているのかを早い段階で見極め、その個性や能力に合わせた進路を考えることが、親に求められる大切な役割となります。
重要なのは、テストの点数の良し悪しではなく、子ども自身が目標を持ち、その目標に向かって学びを進められるかどうかです。たとえば、通訳を目指す子どもが数学を極める必要はありませんし、料理を学びたい子どもが国語で満点を取る必要もありません。大切なのは、自分の目標に必要な知識を逆算して学び取ることです。
例えテストで30点しか取れなくても、自分の目指す進路に進めるのなら、それで十分だと考えられる時代です。これからの教育では、子どもが自分の才能を早く自覚し、それを活かして成長できる環境を整えることが求められています。
親としてできること
親として、子どもの可能性を広げるためには、以下のような視点が大切です:
子どもの得意なことや興味を観察する
その個性を伸ばせる進路や学校を考える
従来の点数主義から離れ、目標を中心とした学びをサポートする
2025年は、親も子どもも「これまでの常識」を問い直す時期です。子どもが自分らしい未来を切り拓けるよう、まずは親自身が新しい時代の教育観を受け入れていきましょう。