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【データで見る!】2024年シーズン前期に結果を残した選手紹介!【投球部門】
前期・後期に分かれてシーズンを戦う四国アイランドリーグ。すでに前期を終え、後期は6月29日からスタート!前期にインパクトを残した選手は誰だったのか!ここでしか見れないデータも含めて振りかえってみましょう!
投手・基本スタッツ
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前期では多くの徳島IS投手陣の面々がランキングに食い込んだ。先発で最も大きな結果を残したのは石川槙貴投手だろう。5月から先発で起用され始めると先発した5試合で4勝をあげ、前期が終わってみれば防御率1.31と圧倒的な結果を残した。特に5月22日の香川OG戦では独立リーグでは自己最長の7回を投げ抜き、1安打11奪三振0失点と圧巻のピッチングを見せた。
同じく先発では白川恵翔投手が石川投手に続いて4勝している。6月からは韓国・KBOのSSGランダースへ期限付き移籍した。ここまで4試合に登板し、いきなり2勝をあげる活躍、直近6月21日の登板では7回途中10奪三振2失点と2ケタ奪三振を奪う好投を見せた。移籍期間は6週間を予定しており、今後も韓国で白川投手のボールがどれほど通用するのか楽しみだ。
奪三振率のランキングはTOP5全員が徳島IS投手陣が占めたが、奪三振数では高知FD・加藤翔汰投手が最も多く三振を奪っている。リーグ最多の60イニングを投げ、2度2ケタ奪三振を記録している。
ストレート最高球速ランキング
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ドラフトにおいて投手が注目される非常にわかりやすい目安が「最高球速」である。ここまで150km/h以上の最高球速を記録したのは14名。最速は愛媛MPの守護神・羽野紀希投手の157km/hである。ストレートの平均球速も150.6km/hを記録しており、強烈な威力のストレートで押し込んでくる剛腕だ。
工藤泰成投手は最速156km/hを記録、ストレートの平均球速は149.1km/hとこちらも羽野投手と負けず劣らずの高い出力を誇る。工藤投手は先発でも起用されており、複数イニングを投げながらこれだけ速いボールを投げられるのは非常に魅力的。
2年目の投手で昨年との違いを見せているのは杉本幸基投手だ。昨年は150km/hを超える球速を記録できなかったが、今年は5月4日の登板で152km/hを計測し自己最速を更新すると、6月8日の登板で自己最速をさらに更新する154km/hを叩き出した。ストレートの球速が出るようになったことで奪三振能力もアップ。カットボールやカーブを交えながら、期待に応える投球を見せてくれている。
注目度の高い元阪神タイガースの高知FD・ドリス投手も最速151km/hを記録。36歳ながら元気な投球を見せており、巧みな投球で前期では13試合連続無失点だったが、14試合目に徳島打線が得点を奪った。
ストレート空振り率ランキング
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ストレート投球数150球以上のみ
ストレートはただ速ければいい、というものではなく「球質」にもこだわって注目したい。どれほど空振りを奪えるボールを投げているのかを見るために、ストレートの空振り率をランキングにした。
最も空振り率が高かったのは徳島ISの守護神・川口冬弥投手でダントツの数字を叩き出している。リーグ平均が7.75%に対して、22.59%とおよそ3倍も高い数値を残しており、驚異的。最速も155km/hを記録しており、ここからさらに気温が上がり、平均球速も上がるならば、より手がつけられなくなるだろう。
基本的には球速が速ければ速いほど空振りを奪いやすいのだが、最速は150km/hながら空振り率12.43%でリーグ3位の数字を残しているのが徳島IS・中込陽翔投手である。腕を下げたスリークォーターからややシュートしながら吹き上がる軌道で高めのゾーンを効果的に使っている印象が強い。リーグトップの22試合に登板しており、後期でも様々な場面で登場することになるだろう。
上記は150球以上の投手に限定したランキングだが
それ以下では
高知FD・若松尚輝投手 14.58%(144球)
徳島IS・平安山陽投手 14.52%(124球)
徳島IS・荒木隆之介投手 11.81%(127球)
が高い空振り率を記録している。
彼らの後期での登板にも期待が高まる。
変化球空振り率・被打率
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速くて強いストレートだけではなく、投手には「決め球」も必要である。ここでは武器となる変化球をすでに持っている投手を紹介したい。
前期投手2冠の石川投手を支えるのが大きく変化するスライダーだ。実はストレートよりもスライダーの方が投球割合が多く、被打率.069と存分に自分の武器を活かした投球を披露している。石川投手のさらに面白い点はストレートの空振り率は平均以下だが、ストレートそのものが少し動くため捉えづらく、被打率.154とヒットが出ない。とにもかくにも打ちづらいピッチャーだ。
中込投手はスリークォーターで投げるため、スライダーでも勢いのあるボールを投げられている。ストレートでもスライダーでも空振りが奪えるので、奪三振率12.87も納得の数字。先日の阪神タイガース(ファーム)戦でも1回2奪三振と気迫のこもった投球を見せた。武器を増やして、球速を上げて、まだまだ中込投手の進化は止まらない。
台湾の社会人チームへの期限付き移籍から復帰した平安山投手は前期は9試合のみに留まったが、後期での登板が楽しみな投手の1人だ。以前からスライダーを武器として操っており、今季も被打率1割台を記録。今季は台湾での経験を経て、これまで以上に強いストレートを投げており、進化した姿を見せている。
圧倒的なストレート空振り率を誇る川口投手だが、それを活かしたフォークも武器。ストレートの良さだけでなく、空振りを奪えるフォークやタイミングをズラしてカウントを取るスライダーを磨いて中継ぎ投手としての「完成度の高さ」を極限まで高めたい。
他球団でも光る変化球を投げる投手がいるが、特に高知FD・ドリス投手のフォークは段違いの数字を叩き出している。SwStr%(空振り÷全投球数)の46.15%も驚異的な数値だが、Whiff%(空振り÷被スイング数)も70.59%とキレ味抜群だ。キレのあるフォークを思わず打者が振ってしまうところへしっかりと落とし切ることができる。ドリス投手の百戦錬磨の投球術を感じさせる内容だった。
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<分析>インディゴソックスデータ班 中俊輔