【終了】第608回「山梨県の地方病制圧の歴史」山梨大学・国際化推進センター/大学院・看護学研究科・国際看護領域 宮本和子さん
日時:2024年1月14日(火)
【発表内容】
★テーマ:山梨県の地方病制圧の歴史
●発表者:山梨大学・国際化推進センター/大学院・看護学研究科・国際看護領域 宮本和子さん
■発表内容:
第二次世界大戦直後の日本は「寄生虫症蔓延国」でした。中でも山梨県に流行していた「地方病(日本住血吸虫症)」は命にかかわる深刻な寄生虫症として、米国GHQも強い関心を寄せるほどでした。
現在のような簡単に飲める特効薬も無い時代に、山梨県はこの流行の終息に取組み大きな成果を上げました。寄生虫症の多くは生活や環境に原因があり、流行地住民の参画が必要です。
山梨県の官―学―民の協働による地方病制圧の歴史は世界に誇るべきもの、世界の寄生虫症対策に貢献するものです。
残念ながらこの歴史は山梨県の記憶から消え去ろうとしています。感染症流行の辛い記憶でなく、制圧を成し遂げた貴重な経験して残って欲しいと願っています。
■プロフィール
2000年からカンボジアにて主として地域保健活動・研究にかかわり現在に至る。
他テーマ調査中にカンボジア初の「タイ肝吸虫」流行地を発見!それを機に寄生虫症研究に携わることに。
寄生虫専門家とカンボジア保健省の協力を得てタイ肝吸虫症がカンボジアに広く流行していることを証明。流行地にて住民-行政-研究者の協力による予防活動モデルを開発した。
この過程で山梨県の地方病制圧の歴史からの学びが生かされた。
【開催概要】
日時:2024年1月14日(火)
時間:朝 7:00-8:00
6:55から「おはよう本屋さん」
オススメの本の紹介コーナーがあります。
参加費(会場費):
大人 :500円
大学生:300円
高校生:200円
中学生:100円
小学生以下:無料
場所:春光堂書店(甲府市中央1-4-4)
TEL : 055-233-2334
時間までに会場に直接お越しください。
【アフター得々三文会について】
終了後にさらにお話を深めていきます。
お時間がゆるせば、引き続きぜひご参加ください。
時間:8時~9時30分
場所:TO-CHI(春光堂書店のとなり)
参加費(会場費):
大人:500円
中高大学生:100円
小学生以下:無料
参加ご希望の方は得々三文会の終了後にお隣にお移りください。