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ドラマと連動した出演者が演じるCMは、視聴者的にNGなのかどうなのか

こんな記事がNewsPicksに取り上げられてました。

筆者の方の指摘のポイントは、ドラマの合間に流れる、ドラマの延長線上で作られているドラマ仕立てテレビCMは、視聴者にとって紛らわしいので放送法上アウトではないかということのようです。

一方で興味深いのは、NewsPicksのコメント側は比較的記事に対して反対の方が多く、ドラマ仕立てのテレビCMを容認する声の方が多い印象が強い点です。

この筆者の方がどのドラマのCMを観て良くないと思ったのかは分かりませんが、おそらくはこういうタイプのCMのことでしょう。
私もラストマンを生で見ていて、あーこういうアプローチで来るんだと印象に残ったので良く覚えてます。

ラストマンの場合は、馬目篇と難波編の2本が作られていて、両方が合体した60秒バージョンも作られてました。

おそらく筆者の方はテレビ局の報道出身の方のようなので、コンテンツと広告の分離を厳しく指導されて育った関係で、この手法はNGという判断にいたったのでしょう。

一方で、個人的にはこの手法はアリだと思っています。
というか、今後こういう番組とより連動した広告こそがテレビ局のような動画を作る事業者の一つの生きる道になる気がしています。

というか2015年にTBSさんのリアル脱出ゲームTVの挑戦を見て、これからはこの道だと思ったんですよね。
手間がかかりすぎるみたいで、その後あまり増えていませんが。

もう現実問題、視聴者にとってのノイズとしてのテレビCMってどんどん見られなくなっていくし、嫌われる方向になっていくんですよね。
なので、テレビCMもコンテンツにならなければいけなくて。

このラストマンとサントリーのコラボCMのように、出演者のスピンオフ的なストーリーを一企業のスポンサードによって作る、本当の意味でのネイティブアドというかスポンサードコンテンツって、今後増えていくんじゃないかなと感じてます。

ステマの議論の文脈で言うと、実はドラマの中で商品をスポンサーするプロダクトプレイスメントも同じ問題を内包してるんですよね。

ミッションインポッシブルとBMWみたいに、思いっきりリリースまで実施するプロダクトプレイスメントもあれば。

視聴者からすると、ちょっとやり過ぎでは?と思うタイプのプロダクトプレイスメントもありますし。

いずれにしても、このあたりのOKラインをどこに引くかが、今後テレビ局のCMビジネスにおいて重要な境界線になりそうです。

ということで、今日13時の雑談部屋「ミライカフェ」は、こちらのテーマを中心に雑談したいと思います。
タイミング合う方は是非どうぞ。


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徳力基彦(tokuriki)
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