これから個人でも、会社でも、誰もが自身のためのAIを持てるようになる時代が来る模様
いやー、このインタビューは必読ですね。
いつの時代も、もうイノベーションは一段落したかなと思った頃に、あらたなビジョナリーが現れるものですね。
正直AIというのは大企業や研究者が使うものだと思い込んでいましたが。
「Stable Diffusion」を公開したStability AIのCEO、エマード・モスタークさんからすると「個人でも、会社でも、国でも、誰もが自身のためのAIを持てるようになる。」という「インテリジェント・インターネット」というビジョンを掲げているそうです。
ウェブサイトのトップに掲げられている「AI by the people, for the people」がシンプルで良いですよね。
英語のインタビューもYouTubeにあがってます。
なんとなく、Googleが「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにする」というミッションを掲げているというのを聞いたときと同じような感慨を受けてしまいました。
しかも、このStability AIはシリコンバレーの会社ではなく、英国の会社だと言うから、なんか勇気出ますよね。
長らくITやインターネットの革新のほとんどが、アメリカ、それもシリコンバレーから生まれ続けている印象が強かったですが。
中国生まれのTikTokといい、今回のStability AIといい、もはやシリコンバレーだけが絶対的に先行している時代ではないことも確認できた気がします。
しかも、「スタートアップとして数年前より活動してきましたが、本格的な活動を開始したのは9カ月ほど前。」
「従業員数は75人で、世界で10番目に速いスーパーコンピューターを保有」「そして2万人ほどの開発者のコミュニティを形成」
と、組織の姿も従来の会社形態とはことなる進化を遂げているように読み取れます。
さらに個人的に嬉しいのは、Stability AIの「ウェブサイトの訪問者の3分の1が日本人である」という点。
この10年ぐらい、NetflixやDisney+のような動画配信サービスだったり、UberやAirBnBのような最新のシェアリングサービスだったりというのが、日本でのサービス提供が遅れたり、日本だけ法律の壁でサービス提供されなかったりと、日本だけ最新のイノベーションが体験できないという状況が多かった印象があるんですが。
画像生成AIに関しては、深津さんや清水さんのような日本人ビジョナリーの道案内によって、多くの日本人がこのAIにおけるカンブリア爆発を目撃した模様。
すでにStability AIにコンタクトしている「日本の大手IPホルダー」もいるみたいですし、今回の出来事に刺激を受けた日本のエンジニアや起業家、そしてアーティストが、世界に通用するサービスを日本発で生み出してくれそうな予感がします。