ツイッターフォロワー12万人の「しんじょう君」は高知県須崎市のふるさと納税額を1000倍にしたらしい
いやー、これはスゴイ話ですね。
人口2万人で、一時期は財政破綻もささやかれた高知県須崎市は、200万円しか集まらなかったふるさと納税の寄付金額が、ゆるキャラ「しんじょう君」のツイッターのおかげで1000倍以上の21億円になったんだそうです。
「しんじょう君」のフォロワー数12万人とかですからね。
12万人フォロワーで20億円稼げると考えると、企業のツイッター担当者の人たちの扱いももう少し真剣に考えた方がよいのではないかと思ってしまう逸話ですね。
記事を読んでいて面白いのは、しんじょう君がいわゆる自治体のゆるキャラがやりがちなことをことごとく逆張りしている点です。
パッと目についただけでも
・地域のPRだけを行わないようにした
(高知県や全国に関わることも紹介)
・全国各地のイベントに参加して他のゆるキャラとコラボした写真を投稿
・ギャップを演出するために、たまにガソリン価格の高騰とかフードロスとかマジメな話題にも言及
・3日1ツイートしかしない
こうしたポジショニングは市役所職員の守時健さんが、「PRしないPR術」として確立したものだそうで。
守時さんは「日本一バズる公務員」という本まで出してしまったとか。
ついつい自治体のPRって、PR自体に力を入れすぎて宣伝アカウントになってしまいがちですが、やっぱりツイッターってコミュニケーションの場所だから、宣伝ばっかりしてるとフォローしてもらえないんですよねぇ。
実際、しんじょう君のYouTubeチャンネルとか、ゲーム実況してたりしますからね。
ビックリします。
これは、eスポーツにゆるキャラとして参戦している関係だそうです。
そんな「しんじょう君」をプロデュースした守時さんは、市役所を辞めて独立し、パンクチュアルという会社を立ち上げて、現在は7つの自治体のサポートをしているんだとか。
社員も40人もいるというから凄いです。
先日もnoteのイベントで、海士町の寺田さんの話がとても面白かったのですが、やっぱり地域の魅力を引き出せるPRとかマーケティングが今求められている気がしますね。
是非多くの自治体に参考にして欲しいです。
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