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日本企業が事業売却を敗北と捉えてると、日本全体が地盤沈下してくかも、という視点

これは面白い視点。


タイトル見て、コダックは倒産して、富士フイルムは存続してるんだから、何を今更、とつい思ってしまいましたが。

両社を単純比較するんじゃなくて、両社の事業や人材のその後まで含めて社会的インパクトを測ると、見え方が変わってくるかも、というのは面白い指摘。

日本は終身雇用と年功序列が、日本企業の美学的に考えられてしまった結果、会社の事業売却とか、転職がネガテイブに受け止められる文化になってしまいましたが。
中途半端に大企業の一部門として苦戦していた事業は、早めに売却されてその事業が花形の企業に移った方が幸せという見方もあるんですよね。
その例として富士フイルムとコダックを出すのは混乱を招きやすい気がしちゃいますが。

東芝の事業売却の議論の時に、売ること自体を敗北と捉える一部のメディアと、売れるうちに高く売った方が事業にもその事業の社員にも幸せと考える有識者の間の感覚的ギャップがメチャ大きかったのを思い出します。

パソコンとかスマホにしても、日本はそれなりの規模の会社が複数あって、早期に統合すれば世界で戦える可能性があると言われていたのに、単独では赤字の事業を各社が無理やり継続して、値下げ合戦になった結果、最終的に事業価値が下がりきってから二束三文で売却された会社が多くなってしまったことを考えると。

そういう硬直的な自前主義が、日本の今の停滞の一因になってるとも考えられるわけで、根が深い問題だなと感じます。
果たして文化の問題だとしたら、数人の優秀な経営者が出てくれば解決できるようなレベルの話じゃない気がしちゃいますね。。。

















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徳力基彦(tokuriki)
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