きゃりーぱみゅぱみゅのグローバル展開も、きっかけはYouTubeへのMV投稿からだったらしい
先日、日本音楽事業者協会の「NEW YEAR ONLINE GREETING」というイベントでモデレーターをさせて頂く機会がありました。
日本の芸能の発祥の地である日劇の場所にある有楽町マリオンのピカデリーの舞台を使った収録で、パネリストも法政大の稲増先生に、TVer取締役の須賀さん、アソビシステム代表の中川さん、ドワンゴ専務の横澤さん、経産省の渡邊さんという超豪華メンバー。
多分、もう一生体験できないだろうなと言う貴重な経験をさせていただいたんですが。
その際に、アソビシステムの中川さんに聞いたお話しが個人的に非常に印象的だったのでここにメモしておきたいと思います。
それは、きゃりーぱみゅぱみゅさんが、海外で人気になる背景にYouTube活用があったということ。
なんか、私のような素人からすると、きゃりーぱみゅぱみゅさんって、気がついたら日本でも世界でも人気になってた印象で、なんか海外にうまくアピールするコネクションとかあったのかなとか勝手に思い込んでたんですが。
実は、ミュージックビデオをYouTubeにアップするという行為がまだ普通ではなかった時代に、あえてYouTubeにミュージックビデオをアップしたということが、きゃりーぱみゅぱみゅさんが海外からも人気を集めた背景にあったんだそうです。
上記のPONPONPONがYouTubeにアップされたの2011年7月とかですからね。
まだツイッターとかFacebookが日本で流行るかなーどうかなーぐらいのタイミングで、YouTubeはテレビ番組の不正アップロードが多いことが批判されていた時代だと思います。
この動画が、米国のMTVで紹介されたり、Katy Perryがツイッターで紹介したりというのが海外での人気の火付け役になったそうです。
当時の記事によると、この動画の再生数は1500万で半分が米国からだったようです。
いまや1.9億再生を超えてますからねぇ。凄いです。
こうやって新しい挑戦をして成功事例が出てきたことが、今になって当たり前のように日本のアーティストのミュージックビデオをYouTubeで見れるようになった背景にあるんだなとシミジミしてしまいました。
経済産業省の調査データによると、アニメやマンガに比べると、音楽とか映像コンテンツの海外市場における日本コンテンツのシェアはまだまだかなり低いみたいですが。
昨年は藤井風さんや今際の国のアリスの成功事例も出てきましたし、10年前のきゃりーぱみゅぱみゅさんやアソビシステムさんのような挑戦をする企業が増えていくことが、世界における日本のコンテンツのシェアを増やすことにつながるんだと思います。
今年はそういう事例をもっとしっかりウォッチしたいし、応援したいなとあらためて再確認した1日でした。
貴重な機会をいただいた日本音楽事業者協会の皆さま、本当にありがとうございました。