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「豊島晋作のテレ東ワールドポリティックス」にテレビ局ならではのYouTube番組の可能性を感じます。

皆さんは、テレビ東京のYouTubeで展開されている「豊島晋作のワールドポリティックス」をご存じでしょうか?

結構前からテレビ東京アナウンサーの豊島晋作がYouTube上で展開している国際情勢解説番組なんですが。
今回のロシアのウクライナ侵攻前からの活躍ぶりが素晴らしいです。

もともとは2019年の10月から「豊島晋作の “人に話したくなる” 国際ニュース」という企画としてはじまったものみたいですが、2021年7月から「豊島晋作のワールドポリティックス」というタイトルに衣替え。

テーマによって10分〜1時間とコンテンツに幅があるのですが、豊島さんがとにかく濃い国際情勢の情報をマシンガンのように説明し続けてくれるYouTube番組になってます。

私が初めてこの番組の存在をしったのは侵攻前の2月のことでした。

あえてロシア側の視点から、ウクライナ問題を解説するという珍しいアプローチで非常に新鮮だったのを良く覚えています。

その後、ウクライナ侵攻直前から現在まで10本近い動画が上がっていますが、一本一本情報の密度が濃く、めちゃめちゃ勉強になります。

興味深いのはこのYouTube動画が、テレビ東京というテレビ局があえてYouTubeやテレ東BIZのようなネット専用の番組として製作している点。

先日、地上波で放送された池上彰さんの特番でも、その後の延長戦をYouTubeライブで流すという取り組みをされていたんですが。

どうもその時のやり取りを聞く限り、豊島さんはテレ東のYouTuberへの挑戦の先兵として白羽の矢がたって、数年前からYouTubeにどっぷり挑戦されていたと言うことのようです。

実は、私もその取り組みの一環で、豊島さんとオンライン番組でご一緒させていただいたことがあるんですよね。

ただ、その時の豊島さんは繰り返しデジタルは苦手だとおっしゃっていたのが非常に印象的でして。
手探りでいろいろ模索されているのがとても伝わってきたのを良く覚えています。

それが、「豊島晋作のワールドポリティックス」での豊島さんは、文字通り水を得た魚のように生き生きされていて、ついに豊島さんとしても、テレビ東京としてもテレビ局が取り組むべきYouTubeコンテンツの形というのを開眼された印象です。

この質の高さで、これだけの資料映像を使って国際情勢を解説するのは、あきらかにテレビ局しかできないですよね。
正直、これを見てしまってからは、普通の地上波のニュースでのウクライナ状況解説は短いし浅いと感じるようになってしまいました。

YouTubeからの広告収入だけでこうした良質なコンテンツを制作し続けられるのかどうかは気になるところですが、今後もテレビ東京のYouTubeチャンネルには注目したいと思います。

なお、ゴールデンウィーク中に、今回の一連の動画のまとめ動画があらためて公開されてますので、まだ見たことないよと言う方はこちらをどうぞ。


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徳力基彦(tokuriki)
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