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「音楽の日」のダンスコラボから一年、日本の音楽番組における忖度は解消されたのか

徳力基彦（tokuriki）

いやー、なんかシミジミしますよね。

Travis Japanが旧ジャニーズ事務所所属タレントとしてBE:FIRSTやINIとコラボを行って、歴史を作った1年前の「音楽の日」から1年。

今回は「垣根は越えた！今度はバトルだ！」というサブタイトルで18組125名によるダンスバトルというスペシャルダンス企画が展開されていました。

去年の「音楽の日」の段階では、あくまでコラボに出演しているのはTravis Japanだけという限定的な段階でしたので、それ以外のグループがコラボをするようになるのかというのが注目点でしたが。

その後、11月のベストヒット歌謡祭でなにわ男子もコラボを実施し、12月のFNS歌謡祭ではSnow Manのラウールさんもダンスコラボに登場し、と、この1年間でTravis Japan以外のグループも様々なコラボに参加するようになり、今回の「音楽の日」はその集大成とも言える1日だったように思います。

まぁ、今や「それスノ」でも毎月のように事務所横断のダンス対決企画が実施されているぐらいですからね。

1年前には、旧ジャニーズ事務所の所属タレントと他の男性グループは、コラボどころか共演もあり得ないと言われていたのがウソのように、業界の常識が綺麗に変わってしまった感じはあります。

ちなみに、個人的に良いなと思ったのは1on1ダンスバトルのオープニングをかざったTravis Japanの中村海人さんとGENERATIONS佐野玲於さんの逸話。

ガチダンスバトルだったのもあって、一部メディアは冒頭の小突いた部分とかを取り上げて炎上沙汰にしようとしてるみたいですが。

これ1年前の投稿の伏線回収になってたみたいですね。

中村さんも佐野さんに対して「俺はアイドルだしアーティストだけど、そこを気にせずぶつけてきてくれたことにすごい感謝してる」とコメントされてるみたいですし。

1年前に「ぶちかましていた」とリスペクトしたダンサー同士が、1年後にガチのダンスバトルするとかってめっちゃ良い話ですよね。

ちなみに、今回はある意味Snow Manが自分の番組外でダンスコラボしたというのが重要なポイントだったと思いますし、3人の腕立てダンスめっちゃ良かったので、集合写真にSnow Manが写ってないのが、ちょっと残念なんですが。

そもそもダンス対決も3人での出演でしたし、予定がつめつめだったか、全員いないからあえて写らなかったという感じでしょうか。
裏番組への配慮説とかもいろいろあるみたいですが、なんかそういうのを本当に気にならないで済むようになるのも時間の問題な気はしますよね。

まぁ、これだけのメンバーがこの時間に顔を揃えて、しかも自分の楽曲以外のダンスを練習して参加してくれているのがそもそも奇跡的だなと思います。

あと、何と言っても最後の「夜空ノムコウ」を中居さんが一緒に歌唱する展開になったのは熱かったですよね。

中居さんも「男闘呼組」の元メンバーの岡本健一さんと成田昭次さんとのコラボという前提でステージに上げられていて、「夜空ノムコウ」の歌唱があるのは知らなかったっぽいですね。

素晴らしいサプライズでしたし、ちょっとグッときてしまいました。

全部を通して視聴したわけではないんですが、今回の「音楽の日」はこれはテレビでしかできない企画だなとシミジミしました。

この1年でいわゆる音楽番組の忖度問題は、終わろうとしていると言って良いように思います。

次のテーマとして個人的に期待したいのは、せっかくの1度きりのコラボがTVerで期間限定でしか見れない状況が今後変わるかどうかですね。

また、個人的に注目しているのはKing & PrinceとNumber_iが並んで出演する日と、SMAPのメンバーが全員で出演する日、という、芸能界にとっての2つの象徴的な出来事の分岐点がいつになるかということなんですが。

まぁ、そっちはメンバーやファン側の心の準備とか、彼らのステージの問題もある気がするので、気長に待ちたいと思います。

なお、今日の雑談部屋「ミライカフェ」は夜21時開始です。
「音楽の日」についての雑談は木曜日13時か金曜日13時を予定していますが、タイミングが合う方は是非ご参加下さい。


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