TBSグループ「THE SEVEN」は、本気でNetflixを通じて世界を獲るコンテンツを作りにいく模様
この動きは興味深いですよね。
黒船と呼ばれたNetflixと、TBSグループが戦略的提携するそうです。
最初「THE SEVEN」というから、つい7チャンネル=テレビ東京かなとか思い込んでしまったのですが、あくまで「THE SEVEN」はTBSのグループ会社として設立された会社だそう。
TBSグループと言えば、いち早く日曜洋画劇場の日本沈没をNetflixに配信をして業界に衝撃を与えたのが記憶に新しいですが、その過程で手応えをつかんだと言うことなのでしょうか。
「緑山スタジオ・シティ」に、世界標準のスペックを備えた約300坪という日本有数の規模を誇る配信コンテンツ向け撮影スタジオを準備しているというから本気ですよね。
以前、Netflixが東宝のスタジオで実写作品を撮影というニュースもありましたが、今回はTBS側が自分達でそういう本格的なスタジオを作るということの模様。
しかも、「今際の国のアリス」のプロデューサーの森井さんとかVFXの第一人者の赤羽さんとか人材も集結しつつあるようです。
今際の国のアリスの渋谷のシーンとか、すごかったですからね。
日本発のNetflixドラマの中でもかなりヒットした作品みたいですし。
ちなみに、サイトのどこをみても、THE SEVENの会社名の説明が書いてないですし、別に創業メンバーが7人というわけでもなさそうですが。
なんとなくサイトの雰囲気を見る感じだと、7人の侍的なことなのかもしれません。
なお、個人的に最も注目したのは、サイトにおける「完成した作品は地上波放送のネットワークを通じてPR展開が可能。」と言う部分。
テレビ局の方って、まだまだ地上波をメインビジネスに据えて考えている方が多い印象で、その文脈で言うとテレビCMのビジネスが今後減っていくので不安、という方が多いんですけど。
実は、地上波で自分達のコンテンツを宣伝可能なコンテンツ制作会社、と自分達を再定義すると、他のコンテンツ制作会社では持てない強力なオプションを持っていると考えることも可能なんですよね。
なんとなく「THE SEVEN」は、テレビ局のグループ会社なのに、そういう従来の地上波中心ではない新しい「テレビ」やNetflixの使い方をしてきそうで、非常に楽しみです。