Voicyやスタエフ、YouTubeにポッドキャスト。それぞれの音声配信サービスの特徴を比較してみました。
ここ1ヶ月ほど、ライブ配信用にスタエフをすすめられて使ってみているのですが、良く聞かれるVoicyとstand.fmの違いについて、個人的には腹落ちしてきたのでメモとしてまとめておきたいと思います。
現在の利用状況
まず、念のため私の各種サービスの使い方をご説明しておきます。
私の場合は、あくまで「ミライカフェ」という名前で平日に開催しているツイッタースペース部屋(元クラブハウス部屋)がメインです。
もうこの部屋はクラブハウス時代から、かれこれ2年近く続けていることになります。
そのツイッタースペース部屋が、どうしても人が集まるまで間が開いてしまうので、その時間を前座として始めたのが10分ほどの一人語りでした。
まず2021年4月にVoicyを、緒方さんに勧められたのをきっかけに開設。
最初はインタビュー音声をアップしていく予定でしたが、あえなく挫折して10月に一人語りに切り替えました。
その後、これ動画も同時に撮っちゃえばYouTubeもいけるじゃんと、YouTubeにも同じ内容の動画をアップするようになったのが2021年の11月ごろからです。
最近になって、スタエフはライブ配信がクラブハウスっぽいと勧められたところ、ポッドキャストも同時にできると言うことに気がついて、先月からスタエフとポッドキャストの複数配信をするようになった次第です。
当然利用期間が違うので単純比較はできませんが、個人的な印象をまとめておきます。
■登録者数の初速は
Voicy>YouTube>スタエフ>ポッドキャスト
これは、当然と言えば当然なんですが、Voicyは審査を通過した人しか配信できないので、私のような素人の発信でも、チャンネル開設時にある程度チャンネル登録してくれるのが大きいです。
編集部さんがわでちゃんとプッシュしてくれるのもあり、確かVoicyは開設から1か月で400人ぐらいにはなってたと記憶してます。
最近はチャンネル数も増えたので、初速は変わってるかも知れませんが、他のサービスに比べると圧倒的に最初は楽だと思います。
それ以外のサービスは誰でも配信が可能なので、基本的に登録者数を増やすのははるかに大変でした。
YouTubeは10年ぐらい放置していたチャンネルが150人ぐらいの登録者から、ツイッター等で告知しても190人ぐらいにしかならなかった記憶。
スタエフやポッドキャストは、告知をあまりしていないのもありますが、YouTubeの方が利用率が高い分、若干登録してもらえたかなぐらいです。
ポッドキャストに至っては、ほぼ聞かれてる気はしません。
■登録者数の伸びは
YouTube>Voicy>スタエフ>ポッドキャスト
これは、あくまで私のコンテンツのクオリティが低いからという話なので、単純比較するのは申し訳ないのですが。
意外なことに現在のところ、YouTubeの方が自力でチャンネル登録者数を一番増やしやすいかなと言う印象です。
YouTubeは、他の動画の関連動画に出たり、検索経由で見つけてもらえたりというルートが比較的あるんですよね。
かなり創意工夫のし甲斐がある印象です。
無編集動画の私でも、いろいろやると地道に登録者が増えるので、そういう楽しさはYouTubeが高いですね。
一方、Voicyは編集部に押してもらえると伸びるのと、Voicyの属性にあっている学び系のコンテンツだとチャンネル登録者数は安定して伸びている印象です。
私のは雑談系なので、Voicyの学びたい人向けではないのもあり、当初は編集部のプッシュでYouTubeよりチャンネル登録者が多かったのが、去年末にYouTubeがVoicyを抜く結果になりました。
で、スタエフはVoicy以上に新しいチャンネルがユーザーの人に見つけてもらう場所が少ない印象。
多分、1本目だけは「はじめての放送」に表示されて、少しだけ伸びるんですが、2本目以降はおそらくほぼフォロワーにしか表示されない感じです。
今のところ上記の最初の一本目が一番聞いてもらえている状態。
多分スタエフは、アプリのカテゴリページとかがデフォルト人気一覧になっているので、新参チャネルの配信は、ほぼ他のユーザーに表示されない構造になってるんですよね。
なので、自力で告知を地道にやるか、唯一アプリに表示されやすいライブとかを頻繁にやらないと登録者数は増えない印象です。
ポッドキャストも、自力で地道に宣伝し続けないと登録者はほぼ増えない感じですね。
■視聴数の安定度は
スタエフ>Voicy>ポッドキャスト>YouTube
一方で、チャンネル登録している人が、どれぐらい配信を聞いているかという視点で見ると、今のところは圧倒的にスタエフが高いです。
まぁ、これはチャンネル登録をしてくれている人が、比較的ライブ配信にもよく来てくれる距離の近い方だからの可能性が高いです。
でも、Voicyもポッドキャストも、比率としてスタエフほど高くはないものの、チャンネル登録してくれた人がルーティーンで聞いてくれている感じはとてもします。
これは音声配信ならではですよね。
YouTubeは、明らかに動画のテーマ次第で視聴数が大きく上下する傾向にあります。これはサムネイルを見て視聴するかどうかを判断しやすいからと言うのが大きいのかなという印象です。
ただ、逆にたまーに、ハプニング的に視聴数が増えたりするのがYouTubeならではの面白い点ではありますね。
音声配信系は、編集部にプッシュしてもらわない限り、こういうハプニングはほぼ無い印象です。
■配信の反応率は
スタエフ>YouTube>Voicy>ポッドキャスト
ちなみに、配信に対するいいねとか、コメントの反応率は、スタエフが圧倒的に高いです。
まぁ、スタエフは距離が近い人が多いのもあると思いますが。
YouTubeとかVoicyは聞き専でアカウントをつくってる方が多いのに対して、スタエフは自分が配信している人が多いので、他の人の配信に反応をつける人が多いのかなと感じてます。
コメントも明らかにスタエフが一番多い気がしますね。
自分がして欲しいことを、他の人にもちゃんとする方が多いという感じでしょうか。
なお、私の場合はポッドキャストはおまけ的な配信なのもあり、ほぼほぼフィードバックはないです。ポッドキャストメインで配信されている方はどうされているのか聞いてみたいところ。
■心の折れにくさは
ポッドキャスト>スタエフ>Voicy>YouTube
ちなみに、これから配信を始める人にとって案外重要かなと思っているのが、配信数とかが外に見えてしまうことが心が折れる要因になるという点です。
昔のブログはページビューとか全く見えなかったのに、最近はツイッターですらインプレッション数が表示されるようになり、他人との反応数の違いが可視化されるようになりました。
そういう意味で、ポッドキャストやスタエフは、視聴数はリスナー側に見えていないし、アナリティクスを見に行かない限り自分でも一覧で見えないので、心は折れにくい気がします。
ただ、ポッドキャストは数値がリスナー側に見えないのが良さなのですが、リスナーからの反応もなさすぎるのが個人的には辛いかなという印象。
スタエフは配信数に比べて反応数も多いですが、反応数は配信画面に見えるので、気になる人は気になるかも。
なお、VoicyやYouTubeは視聴数が配信に表示されていて、明らかにユーザー側もそれを指標にしているので、心は折れやすいと思います。
トップのVoicyパーソナリティーの方とか、YouTuberとか、数字の桁が違いすぎますからねぇ。
ちなみに、Voicyの視聴数は配信をセクションに短く分ければ分けるほど、その数が全部合算される仕組みです。
最初はオープニングとか、ショートコーナーを冒頭に分けて作って、少し数字を水増しすると、少し心が折れにくくなる気はします。
■個人的印象まとめ
ということで、現時点の私の印象としては下記の通りです。
・Voicyやポッドキャストはラジオ的
登録してもらえれば安定して聞いてもらえるし、配信者とリスナーがしっかり別れているのが分かりやすい。
・スタエフはコミュニケーション的
音声配信をしている人同士でつながるサービスという感じですね。
友達が1人2人できてくると俄然楽しくなる印象。
・YouTubeは別物。
まぁ、動画だから当たり前なんですが、視聴スタイルとかいろいろと他のサービスとは大きく違う感じです。
この辺はチャポンと行こうとか、YouTubeで音声配信だけをしていると、また全く違うのかも知れませんが。
まぁ、企業や有名人の方であれば、スタエフやポッドキャストでゼロからスタートするよりは、Voicyの審査を頑張って通過した方が人数的には比較的最初の全く聞かれないステージを突破しやすい気はします。
一方で、コミュニケーションを双方向に取りたい方だと、スタエフやYouTubeの相性が合う方を選ぶのが良さそうです。
いずれにしても各サービス毎に一長一短な感じなので、やはり目的や自分の友達や自社の顧客の利用率を見ながら選択するのが良いのかなという気もします。
■皆さんのご意見もお待ちしてます。
なお、上記は私の勝手な印象なので。
皆さんのご意見やアドバイスもお待ちしてます。
2月21日(火)のミライカフェでは、このテーマで雑談しようかと思いますので、タイミング合う方は是非どうぞ。
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