
「KCON」を初めて自分で体験してみて、日本も「JCON」が必要だという意味がようやく理解できた話。
週末に、KCONという幕張メッセのイベントに参加してきました。
KCONについては、雑談部屋「ミライカフェ」で良く話題に上がっていたのもあるんですが、音楽業界の方と話をするときに、結構日本にも必要だという文脈で話題になっていたこともある関係で、気になっていた次第です。
とはいえ、正直1人で観に行く勇気がなかなか出なかったんですが、今週末にXGのライブに行くことですし、その練習も兼ねてと、自分に言い聞かせて、勇気を出して1人で参加してみました。

で、感想ですが、想像以上に大規模でした。
なにしろ今年は14万人の来場があったそうですからね。
アーティスト44組が参加し、約100回のアーティスト別単独ステージがあるそうです。
実際、会場のあっちこっちでライブとか、Meet & GREETとか、いろんなアーティストの企画が並行して動いてるんですよね。
何しろ幕張メッセのホールを6つも使ってます。
私が最初に入ったのがHALL6とHALL5が連結しているエリア。
HALL 6は MEET & GREETというK-POPではお馴染みらしい、アーティストとの触れあいイベントコーナーが開催されるステージがあり、HALL 5は化粧品や食品などの様々な企業のブースが並んでいて、サンプリングには行列ができていました。

正直、この2つのホールを見て回るだけでも、展示会苦手な私にはお腹いっぱいだったんですが、K-CONはまだ4つホールがあります。
HALL4は、1ホールをまるまる使ってKCON STAGEというライブ用のステージが組まれてます。
ここは他のホールと独立してるので、しっかり大音響です。
アーティストのライブは時間が決まっているんですが、時間帯によって人手はかなり違うようです。
タイミングによっては人の波が凄くて一方通行になったりもしてました。
そして、さらにHALL3に入って自分がまだKCONの裏側を見ていたことを思い知った時の動画がこちら。
HALL1〜3が三つ繋がってるので壮観です。
HALL3にも、HALL6と同じ規模のMEET & GREETができるステージがあり、HALL2はまるまるフードコート。
そして奥の方にさらにHALL1があり、そちらにも小さめのステージが2つあるんです。
いやー、途方にくれました(苦笑)
特に衝撃を受けたのがこのフードコートエリア。

東京ゲームショーとかでも、この人口密度はあんまり見なかった気がします。これもう15時半とかでmお昼時はとっくに過ぎてるタイミングなんですけどね。
サイトにはHALL2が何か書いてなかったので、使ってないのかなとか呑気なことを考えてましたが、韓国の様々な食べ物のお店が並んでいて、どこも大行列です。
分かります?この規模感。
ちょっとした街の飲食店街が出現した感じです。
この後みんなZOZOマリンスタジアムのライブに行くタイミングなので、ここで腹ごしらえして行くんでしょうね。
これ単体で食の展示会と言われても信じてしまいそうな規模です。
なお、私が行ったときはHALL1の奥のステージの企画が終わって、HALL1が一番空いてる印象でした。
HALL1の手間にあるステージはCONNECTING STAGEという名前で、新人グループの紹介ステージっぽい感じ。
さらにHALL1には、ファンのアートギャラリーがあったり、デジタルで寄せ書きができる壁があったり、付箋紙が貼れる壁があったりと、参加型のKPOPならではのエリアがたくさん並んでいました。

アーティスト毎のロッカーとかも面白い展示だなと思いましたし、他にもプリクラのブースとか、KCONのロゴの撮影スポットとか、参加者がSNSにシェアするための素材がたくさんあるのが非常に印象的でした。
廊下の柱のアーティストのポスターとかと記念写真撮ってる人もたくさんいましたね。
なお、今回初参加でしたが参加してみて感じたのは「アーティストの距離が近いな」ということ。
もちろん、日本のアーティストのライブでも前の方の席が取れればアーティストを近くで見れると思うんですけど、そんな運が良い人一握りだと思いますし、普通はアリーナの後ろの方の席だとアーティストって肉眼では豆粒にしか見えなかったりしますよね。
それがKCONは、さまざまな企画のステージがあって、早めに行けば前の方の席を確保できるので、かなりアーティストとの距離が近い印象です。
特に、MEET & GREETにしても、KCON STAGEにしても、基本は立ち見なんですが、プレミアエリアが前方にあって、コアなファンは本当に間近でアーティストが見れる仕組みになってるのもK-POPならではですかね。
後ろから取ってるので分かりにくいかもしれませんが、これはKCON STAGEの先端までメンバーが出てきてくれたタイミング。
先頭の人はめちゃめちゃ近いはずです。
ちなみにMEET & GREETでアーティストがカメラを探す企画があったんですが、これはアーティストの目線を様々なファンの方に向ける要素も交じってるのでとても良くできてるなと思いました。
こうしたアーティストとの近い距離感を楽しむためにKCONのリピーターが増えているというのは良く分かる気がします。
それにしても、事業的に見るとたしかにKCONの面白いのは、アーティストのライブに、食の展示会や化粧品の展示会が合体してしまっているところでしょうか。
日本企業が海外に出て行くときには産業別にバラバラに出ていくことが多いらしいですが、韓国はCJ ENMが財閥でありMnetというメディアも持っているから、この業界横断のKCONの仕組みを軌道に乗せることができたというのは非常に興味深いです。
当然、多くの参加者は自分のお目当てのアーティストのライブやMEET & GREETを主目的に来場してるんだとは思いますが、ついでに韓国の化粧品や食品に触れることにもつながりますし、韓国文化を全身にあびてさらに好きになって帰って行くのは間違いないですよね。
いやー、改めて日本も本気で政府がアーティストやコンテンツの海外展開を加速したいなら、こうしたKCONならぬJCON的な取り組みをしてくれる企業を全力で支援するべきだなぁと改めて感じた次第です。
ということで、水曜日の雑談部屋「ミライカフェ」は夜21時に、この辺の話も皆さんと雑談できればと思っています。
タイミングが合う方は是非どうぞ。
水曜日の雑談部屋「ミライカフェ」は、夜21時開始です。
— 徳力 基彦(tokuriki) (@tokuriki) May 13, 2024
タイミングが合う方は是非ご参加ください。
ILLITの魅力とかKCONの凄さとか(#ミライカフェ)https://t.co/jWWYKFBqz7
いいなと思ったら応援しよう!
