不安体質脱出法
こんにちはトクです。本日もお読み頂きありがとうございます。
今日は、不安体質脱出法について書いてみたいと思います。私は難治性うつ病を10年以上も患いました。
うつ病になると不安感でいっぱいになります。と言うか不安感しか感じないと言っても良いくらいの状態になります。
人生には不安なことがいっぱいあると思います。
しかし、その不安な現実は自分が作り出しているようです。
さて、11月21日に自殺未遂をしてから、もう2ヶ月以上もたちました。
当時は、訳の分からない不安感で頭がいっぱいでした。
例えば、会社を辞めても次に働ける職場が見つかるか。とか、新しい職場に馴染めるか。などの具体的なことが不安になるのなら解消する方法もあると思うのですが
この漠然とした不安感には対処する方法はないと思っていました。
ところが、この漠然とした不安感にも対処法があると分かったのです。
そもそも不安感とは未来に対して起こるものです。決して過去のことを不安に思うことはないはずです。
過去の記憶を引っ張り出してきて、未来に同じようなことが起こったらどうしよう、ということはあるでしょうが。
そこでまた、考えてみたのですが、未来というのは本当にあるのでしょうか?
未来は絶対に来るものなのでしょうか?
未来はない。なんて言われると絶望的になってしまうかもしれませんが果たして本当に未来はあるのか。
例えば今夜の23時59分59秒までは今日です。そして24時0分には日付けが変わって明日になります。
しかし、24時0分になって日付けが変わってもその瞬間は今日です。
なんだかややこしい話のようにも感じられますが明日という日は実感できず、実感出来るのは常に今日だけです。
もっと言うなら、本当に実感出来るのは今のこの一瞬だけです。
人生とは結局、この一瞬の連続で出来ているのです。
さて、不安感の話に戻ります。
未来のことを不安に思うのは「取り越し苦労」ですね。そして、私のように「うつ病」を患うとつねに不安感に襲われています。
と言うことは、常に未来のことを考えていることになります。
人生に与えられているのは、今この一瞬だけなのに、常に永遠に来ない明日のことを考えて不安感に襲われているのはとても、もったいないことです。
と頭では理解していても、実際に不安感が消えることはありません。
そもそも、頭では理解することで不安感が消えるのなら「うつ病」になんかなりません。
では、不安感を感じないようにするためにはどうしたら良いのでしょうか?
それは、究極的には考えることを止めることです。思考停止状態になれば不安感は感じません。
思考停止状態では仕事や日常生活が出来ないと思われるかもしれません。実際に私はそう思っていました。
しかし、今この一瞬に集中して「いまここ」を実感出来ている状態であれば、仕事にも日常生活にもなんの支障もないことが分かりました。
とは言え、この思考停止状態になることは口で言うほど簡単なことではありません。
かと言って何か修行のようなことをしなければ辿り着けない世界と言う訳でもありません。
一気に思考停止状態になることは難しいですし、その状態を保つことはさらに難しいことです。
ですから、出来ることからやってみようと思いました。その出来ることとは、禅で言うところの「念を継がない」というものです。
自分の心を観てみると、絶えず何かしからのことを考えています。例えば、考えていることをすべて紙に書き出す。という作業をしたとしたら。
それは膨大な量になると思います。しかも、考えは常にあっちこっち飛びます。
さっき考えていたことと今考えるていることとの間にはなんの脈絡もありません。
心を観ると言うとなんだか難しそうですが、自分が考えていることは何かを常にチェックする。
それだけで良いのだと思うのです。
話は少し変わりますが、私は2ヶ月に1回心療内科に通っています。
そこで医師に「不安感で苦しくてたまりません。この不安感を取り除いてください」と言ったとします。
その時に医師から「分かりました。取り除いてあげますから、その不安感をここに出してください」と言われても、私は不安感を医師の前に出すことは出来ません。
不安感とはそれほどのものでしかないのです。言い換えれば不安感に実態はないのです。
そんな実態のないものに苦しんでいる自分が馬鹿らしくなりました。
さて、「念を継がない」の話に戻ります。
具体的にどんなことをするか説明しますね。
説明すると言うほど大袈裟なものではないのですが。
まず自分が今何を考えているのかを観察します。そして自分が何かネガティブなことを考えているのに気がついたらその時点で考えることを止めます。
また〇〇になったらどうしょう・・・。ここまではOKとします。
でもその〇〇になったらどうしょう・・・。と考えていることに気がついたらその時点で思考停止するのです。
あえてポジティブなことを考える必要はないと思います。ポジティブなことを考えようとするとそのことがストレスになる可能性もあります。
よくポジティブシンキングと言います。わたしも以前このポジティブシンキングを試してみたことがあります。
しかし、元々ネガティブシンキングの癖がついているのに、それをいきなりポジティブシンキングにしようとするのには無理があります。
無理はストレスを産む原因です。せっかく不安感を消してリラックスしようとしているのに、自分で自分にストレスをかけるのは本末転倒です。
スピリチュアル系の本には、現実は自分が作り出している。とか、不安感を持つと不安な現実を引き寄せると書いてあります。
いわゆる「引き寄せの法則」ですね。これはこれで事実だとは思います。
しかし、そこまで考えなくても、不安体質から脱出することは出来ます。
それが「念を継がない」です。
少しづつでも実践すれば必ず効果があると思います。これが自殺未遂から学んだことです。
「念を継がない」を言い換えれると「いまここに生きる」になります。
今この一瞬には不安感も恐怖感も焦燥感もありません。
この一瞬にはなんの不都合もないのです。
これが自殺未遂から学んだことです。
それでは最後までお読み頂きありがとうございます。