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人の肌の色が違うわけ
こんにちはトクです。
本日も訪問くださりありがとうございますm(*_ _)m
今回も拙い文章ですが創作物語(ショートショート)を書いてみたいと思います。
最後までお付き合いをお願い致します。
昔むかし、ある所に4人の男がおりました。
ある時に、4人の男達は相談をして、お風呂を沸かすことになりました。
1人の男は、桶に水を汲んで来ました。
もう1人は山に薪を取りに行きました。
そして、もう1人は薪につける火を起こしました。
最後の1人は座ってみんなの動きをただ見つめていました。
さてお風呂が沸きました。
座って見ていた男を除いた3人は、お互いに一番風呂を譲り合いました。
「あなたは、山に行って疲れたでしょう。どうぞ一番風呂に入ってください」と言うと
「あなたこそ遠くの川から水を汲んでくるのは大変だったでしょう。お先にどうぞ」と言った具合にです。
3人で譲り合った挙句に、薪を取りに行った男が一番風呂に入ることになりました。
ところが・・・。
桶の中に足を入れてみると、想像以上に熱いお湯でした。
しかし、我慢強い男は、そのまま湯に浸かりました。
そして「ああ、いい湯だ。みなさんお先にすいませんね」と30分程湯に浸かっていました。
その結果、湯から上がった男は足の先から頭のてっぺんまで、真っ赤になりました。
次に、川から水を汲んで来た男が湯に浸かりました。
しかし、やっぱり湯が熱過ぎました。
堪え性のない男は「こんな熱い湯に浸かっていられるか」と足だけ湯に入れただけで湯から上がってしまいました。
そして最後に、薪に火を付けた男が湯に浸かりました。
その時には、湯の加減がちょうど良くなっていたので、男は「ああ、いい湯加減だ」とお風呂中で、しっかりと体を洗いました。
こうして、一番風呂に入った人の皮膚は赤くなり、今のアメリカインディアンやオーストラリアのアボリジニの祖となりました。
そして、2番目に湯に入った男は、体をまったく洗わなかっ為に、皮膚は黒く、黒人の祖となりました。
3番目に湯に入った男は、体をしっかりと洗ったので、皮膚は白くなり白人の祖となりました。
最後に、3人が湯に入るのを座って見ていた男です。
彼は、3人の男が帰った後に、こっそりと湯に浸かりました。
しかし、すぐに戻って来た3人に「お前は何もしていないのに湯に入るのか!すぐに出ろ!」
と、叱られて、大急ぎで湯から上がりました。
ですから、体を洗う時間もなかった為に肌の色は湯に入る前と同じ黄色のままでした。
そう、人間は大昔は、すべての人間の肌の色は黄色だったのです。
これで、今の赤人、黒人、白人そして黄人と別れたのでした。
ちなみに、今は存在しないのですが、昔は、青人もおりました。
この青人は、黄人が湯から上がった後に、こっそりと湯に入ろうとして、4人の男達に、追っかけられた男です。
4人に追っかけられた結果、皮膚が青ざめてしまったのです。
その結果、青人となったのです。
青人は、4人の男達に見つからないように、山の奥に隠れました。
それ以来、青人を見た人は誰もいないとのことです。
それでは、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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