懐かし恋愛日記⑬「お父さんとお母さん」
こんにちはトクです。
本日もnote訪問くださりありがとうございます(_ _)
前回に「ちえ」が私のアパートに泊まった時の話を書きましたが
その時に「ちえ」のお母さんが「今、付き合ってる人ってどんな人?」と聞いてきたことも書きました。
この日以降は「ちえ」を迎えに行った時に玄関のピンポンを押して、お母さんに挨拶することになりました。
いつものように「ちえ」を迎えに行き玄関のピンポンを押しました。
もうドキドキです。
お母さんが出てくると思っていたら⋯。
出て来たのは、「ちえ」でした。
「お母さんは?」と聞くと。
「ちょっと呼んで来るね」
私は、普段は緊張しないタイプなのですが⋯。
それでも緊張マックスです⋯。
そして、お母さん登場です。
「あの⋯。「ちえ」さんとお付き合いさせて頂いている△△と申します」と言うと。
「あら、ご丁寧にどうも。やっぱり、家を見に来てくれた人なのね。「ちえ」のことよろしくお願いしますね」と笑顔で言ってくれました。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
そして、こっそりと「ちえ」に「お父さんは?」と聞くと⋯。
「お父さんも居るけど⋯。会う?」
もう緊張しついでに、お父さんにも挨拶しておいた方が良いと思って「会って見たいんだけど⋯」と言うと。
「ちえ」が大きな声で「お父さん~。ちょっと出てこれる?」
いよいよ、お父さん登場です。
緊張がド緊張となりました。
「あの⋯。はじめまして、「ちえ」さんとお付き合いさせて頂いています△△と申します。「ちえ」さんとは高校の同級生です」と私が言うと。
「ああ、聞いてますよ。家を見に来た市役所の人で高校の同級生だそうですね」
「はい」
「「ちえ」は、ワガママなところもあるけど、よろしくお願いしますね」と優しく言ってくれました。
「ほっ」です。
これで次からは「ちえ」を迎えに行く時に、後ろめたい思いをしなくても良いと思ったのですが
「これから「ちえ」がアパートに泊まったり、お出かけで泊まったりしたら、絶対に俺とだろうと思うだろうな⋯」とも思いました。
逆に言うと、それでも「ちえ」のお泊まりを許すということは、俺のことも認めてくれたってことかもなとも思いました。
「ちえ」には、「しばらくはアパートには泊まらない方が良いな、その方が俺の印象が良くなると思うから」と言いました。
「そうだね。ウチのお父さんもお母さんも、割とそういうことには厳しくはないんだけどね」
「でも、万が一、俺が軽い男だと思われると、最悪、「ちえ」と付き合えなくなっちゃうかもしれないからな」
「念には念を、しばらくは我慢した方が良いな」
「う~ん。寂しいけど仕方ないか⋯」
「まあ、今日は、お父さんとお母さんに挨拶できて本当に良かったよ、なんか肩の荷が降りたような気がする」
「私も△ちゃんが、お父さんとお母さんに挨拶してくれて嬉しかったよ。今度は△ちゃんのお父さんとお母さんに会いたいな」
「う~ん、それはまだだな。今、父親との関係があんまり良くないからね」
「もしかして、それで△ちゃん、アパート借りてるの?」
「そういうこと。いつか話そうとは思っていたんだけどね⋯。なかなか機会がなくってさ⋯」
「俺が、父親との話がすんでからだな」
「なるべく早く話をするよ。だけど今はダメだな。俺の気持ちの整理がついてないから⋯」
「ふ~ん。なかなか難しいみたいだね⋯。私は待ってるから良いよ。△ちゃんの気持ちの整理がつくまでね」
「よし、じゃあ今日はどこ行くか?」
「じゃあ久しぶりに海、見に行きたいな」
「OK!それじゃあ、海辺のドライブだ。サザンの歌でも聴きながらね」
「やっぱり海辺のドライブにはサザンだね」
それでは最後までお付き合いくださりありがとうございました。