もうひとつのラブストーリー⑰「口癖」
山中湖への2泊3日の旅行の帰りは、海沿いをドライブしました。
私は、海沿いをドライブするのが大好きで、だから告白する場所も海沿いを選びました。
さて、旅行帰りのドライブ中に「ちえ」が「「トクちゃん」って何か考えてる時とか「そっかあ?」が口癖だよね」と言ってきました。
「うん?そっか···。じゃなくてそうか?」
「アハハハ。また言ってる」
「でも、私、その「そっかあ?」て好きなんだよね」
「そっかあ?あっ、また言っちゃったよ」
「アハハハ。ホントだ、また言ってる」
「今まで、そんなこと言われたことなかったからなあ···」
「なんか意識しちゃうよな」
「良いよ、治さなくて。△ちゃんのそういうとこ好きだから···」
「うん、そっかあ?」
「あっ、また言っちゃったよ···」
「もう、意識するなって言われても意識しちゃうじゃん···」
「きっと「ちえ」と話してるとリラックスしてると思うんだよな。最初の頃はメチャメチャ緊張してたけど···」
「それって私のこと女の子だと思ってないってこと?」
「そうじゃなくてさ···。もう「ちえ」は俺だけのものだと思ってるから、変に緊張しないんだよね」
「これっれ悪いことかな?」
「ううん、全然、悪いことじゃないよ」
「その代わり「トクちゃん」も私だけの「トクちゃん」でいてくれるよね?」
「そりゃ、もちろんだよ!「ちえ」以外の女の子には興味ありません」
「じゃあ良かった···」
「これからもずっと、そばで「そっかあ?」って言ってくれる?」
「そんなことで良ければ言いますよ。そっかあ?って」
「やっぱり「トクちゃん」って優しいよね」
「そっかあ?」
「今のは意識して言ってみました(笑)」
「ねえ「トクちゃん」この後、告白してくれた場所に行かない?」
「うん。良いねぇ。だけど時間大丈夫?」
「うん。遅くなっても良いから、あそこに行きたい」
目的地に着くと時間が遅かったせいで駐車場には1台も車がありませんでした。
二人で階段を上がり目的の場所に。
「俺たち、ここから始まったんだもんな⋯」
「そうだね。ここは、ず~っと、思い出の場所だね」
「なあ「ちえ」俺とず~っと一緒にいてくれる?」
「うん!「トクちゃん」も、ず~っと私のそばにいてね」
「もちろんだよ」
「ねえ、「トクちゃん」私のこと好き?」
「当ったり前じゃん」
「なんか最近、前より「好き」って言ってくれなくなったみたいに思えるんだけどなぁ⋯」
「う~ん、そっかあ?」
「あー。また言った!」
というわけで、思い出の告白の地に寄ってからアパートに戻りました。
「「ちえ」まだ、時間大丈夫か?」
「うん、大丈夫だけど」
「今から3日連続のHに挑戦しようか?」
「え~「トクちゃん」大丈夫なの?」
「うん、俺は、大丈夫」
「なんか告白した時の気持ちに戻ったら、Hしたくなっちゃった」
「「ちえ」は、そういう気持ちにならないの?」
「それは、なるけど・・・」
「「ちえ」からHしたいって言うこと、ほとんどないじゃん」
「私だって「トクちゃん」とHしたい時ってあるよ」
「でも、恥ずかしいから⋯」
「それで結局、どうなの?」
「うん、良いよ、Hしよ」
「よおし、気合い入れるぞ!」
つづく
つづく