息子の卒業式
息子が小学校を卒業しました。
大きいと思っていたランドセルも
気が付けば小さく見えて、
いつも繋いでいた小さな手は
私と同じくらいのサイズになり
繋いでくれることは
ほとんどなくなりました。
背筋をのばし、
声変わりした声で返事をし、
壇上で卒業証書をもらう姿は
すっかりお兄さんで、
それは誇らしくもあり
少し寂しくもありました。
成長するにつれ、
自分の手から離れていくのは
生まれたときから分かっていたこと。
でも、いざこうなってみると
寂しさを感じるのは
親のエゴなのでしょうか。
体育館を退場する背中に
拍手を送りながら
親離れしていくことは
きちんと成長している証だと
自分に言い聞かせていました。
ありがたいことに
担任にもクラスメイトにも恵まれ
良い6年間を過ごすことができました。
クラスのまとまりが良いのは
用事があって学校へ行くたびに
感じてはいました。
それをあらためて実感したのは、
式典のあとでした。
不登校だった子が
式のあとに駆け込みで教室に登場。
みんなの前で校長先生から
卒業証書を受け取ると、
子ども達がみんな笑顔で
「やったー!」
「よかった、よかった」
「おめでとう」と拍手。
担任の先生は号泣し
泣き崩れていました。
いいクラスだったのだなと
親たちももらい泣き。
これから先、息子を含め
彼らの前にはいろいろな困難も
おそらくあるでしょう。
でも、こんなステキなクラスで
共に学び、共に遊んだ仲間がいたこと、
ときに厳しく、ときに愛情たっぷりで
見守ってくれた先生がいたことを
思い出してほしいなと思います。
たくさんの人たちに
支えられて成長してきた息子。
皆さんには感謝しかありません。
最近は反抗期に入り
生意気でカチンとくることもありますが
これも成長の課程と考え、深呼吸。
心を無にするトレーニングだと
言い聞かせている母です。
かわいい息子よ、
ひとまず卒業おめでとう。