アニメ『現実主義勇者の王国再建記』1期の感想
youtubeで期間限定公開していたので『現実主義勇者の王国再建記』というアニメを視聴しようと思う。せっかくなので見ている最中に思ったことを書いていく。
第1話:まず勇者より始めよ
地図によってそれぞれの国や勢力が示されている。魔王領というのを見るとランスシリーズを思い出す。この手のアニメにしては結構設定が凝っているような雰囲気がある。
公爵とか別の国みたいにいろいろな勢力を出してくるのは面白いと思う。このあたりの設定が細かく定まってると説得力があって良い。「異世界転生されただけの若者がいきなり活躍するのどうなの?」というこの手のアニメにありがちなできすぎ感はあるけど、それを含めても十分に面白いと思う。
1話視聴終了。無双するにしても理屈が整ってると面白くなるんだなぁという風に思った。これは視聴継続してもいいかもしれない。
第2話:ただ才あらば用いる
王様というよりは国家公務員という感じがする。ちょっと違うかもしれないけど『まおゆう』に近いようにも思える。
アニメというよりはゲームっぽさがある。国力アップのためにどんどん足りない部分を解消していくという課題を解決する感じが内政ゲームっぽい。
演説パートがあるけど政治家感が強い(政見放送かな?)。
第3話:臣をして忠臣たらしむことなかれ
面接回。ダークエルフの相談に乗る部分で思ったけど回答の感じが市役所っぽい。
まさかのスレイヤーズの曲が歌われる。なぜこの曲なんだ……?
昔深夜アニメのCMでよく流れてたなぁとノスタルジーに浸ってしまった。
3話視聴終了。安定して面白い気がする。
第4話:食指、動く
魔族という存在と意思疎通ができるという設定は面白いと思う。魔族はどういった目的で人間と戦争しているのか?という謎が生まれ物語を引っ張る力になっている。もしかすると人間のどこかの国が黒幕で何らかの目的により人類が魔族と戦争をするように仕向けている可能性もある。
いきなり食アニメになった。食の場面はちょっとくどいという感じ。食事のところで引きを作って終わった。
正直4話で若干失速してきたかな?と感じる。食の話がメインなのでサブ的な部分ではあるけどギャグパートにしては長くて冗長。本筋は面白いから続きも見るけど変なところを丁寧にやるからどうなるかわからない。
第5話:衣食足(た)って、栄辱を知る
正直食パートは微妙だったかもしれない。やるにしても尺をとりすぎな感じがする。
1~3話あたりは硬派なアニメだと思ってたけど、前の話から急に軟派になってきた感じがする。これはこれで悪くはないけどなんか思ってたのと違うという心地。
第6話:智者は時にそむいて利を捨てず
やっぱり勢力の話が出てくると面白くなってくる。カフェでそんな話すんなよとは思うけど。
第7話:古老、曰く
激務で生気が宿ってない臣下たちを鼓舞する主人公。もしかしてこの国ってブラック企業的なんじゃないだろうか?
7話視聴終了。無難に面白い回だった。
第8話:森、鳴動す
セリフ回し上の都合なので仕方ないのかもしれないけど、主人公がすべての情報を把握しつつ様々な判断を下していくという展開なのにワープする技術がないということを土壇場で聞いていたりと知らないことがあったりするのはなんかちぐはぐだなぁと思ってしまう。
森をそのままの状態で維持しておくこともエゴというのは確かにその通りな気はする。
やっぱり全体的に地方自治体っぽさがある。事前準備が怠っていた時の反省の仕方が記者会見での謝罪みたいだ。
第9話:縦横、成らず
公爵のライオンの人が言ってた異世界人の王は平気で人を切り捨てるというのは確かにその通りだなぁと思ってしまった。
そして戦争が始まる。ライオンの人が内紛を抑えるためあえて悪役を演じて戦争を起こそうとしているんだろうか?武人というのが戦う理由としては弱すぎると思ったのでそんな展開な気がする。
第10話:兵は楽しむ所に非(あら)ざるなり
赤眼鏡っ娘の死亡フラグっぽいのが立ってる。この子とアルって恋愛フラグも立ってたのか。一緒にいるという感じだけだったので恋愛関係的になるとは思わなかった。
戦争なんだけどあまり緊迫感がない。順調すぎるからだろうか?
戦況がみるみる優勢になっていく。やっぱりこういう戦争の場合、主人公側がある程度劣勢に陥らないとあっさりしすぎてしまうのかも。
11話:李代桃僵(りだいとうきょう)
あっさり降伏するカーマイン。どうやら最初から全部カーマインとソーマの自作自演の戦争だったようだ。
攻めてきた国をあっさりと出し抜くけどできすぎ感があってなんだかなぁと思う面もある。
12話:囲師には必ず闕(ひら)く
主人公が王としての自分とプライベートの自分を使い分けているということを自覚する話がなんか良かった。無慈悲な決断をするために無意識のうちに王としての人格を機械的に作り出してしまったというところである。リアルの仕事でもこういう割り切りの仕方はありそう。
敵の王を打ち取ったけどなんかあっさりしていた。相手の掘り下げがなかったわけではないけど薄かったのは確かでそういった点がこの淡泊さの原因な気がする。原作だともっと掘り下げがあったりするんだろうか?
今さらだけど国の全域に対して自由に放送できる魔法があるんだとすればソーマが始めるまでもなく有用なのですでに放送がしてそうな気もする。なろう系は明らかにそういうことがありがちなのでこれに限った話ではないけどどうしても気になってしまう。
リアル社会の技術や発想を異世界に持ち込むことで優越感に浸るというのがこの手の作品の良さの1つだと思うけど、それを演出するためには異世界人を少なからず愚鈍にしなければならないので作品全体がチープになってしまう面でもあると思う(「なぜそれに気づかなかったの?」というような思考の穴を異世界人が持ってないといけないのでどうしても変な点が出てきてしまう)。
あとこのアニメ、内政的な話は面白いけどギャグパートはあまり面白くなかったりする。歌番組の部分は国民から反感も買いそうだし入れるメリットあるんだろうか?(長いし)
リーシアとのほんわかパートはわりかし良いので閑話的な部分はそういう方面だけでいいと個人的には思う。
13話:百戦百勝は善の善なる者に非(あら)ず
ユーフォリアって聞くとアレを思い浮かべてしまう。語感としては確かに苗字っぽいけど多幸感という意味なので名字としてどうなんだろうと思う面もある。
完全に日常回かと思ってたけど帝国の人がちょっと出てきて2期の展開が少し見えたという感じで終了。
1期を全話見た感想
要素を分解してみるとところどころそこまででもないという要素はあれど部分部分で面白いという点はありそれなりに楽しめる作品だった。
2期も見るつもりなので感想を書くつもりである。
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