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ご当地かるた『吉祥寺かるた』のつくりかた

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2019年に発売したご当地かるた『吉祥寺かるた』。その制作過程でご当地かるたの魅力の虜となり、自らご当地かるたプロデューサーとして活動を始めてしまった筆者の、備忘録であり伝道のマ…
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『吉祥寺かるた』がグッドデザイン賞を受賞するまで

もう2021年10月のことになりますが、『吉祥寺かるた』が「グッドデザイン賞」および「グッドデザイン 私の選んだ一品」に選出されました。(受賞詳細はこちら)カテゴリは「コミュニティづくりの取り組み・活動」ジャンルです。 ご報告としては完全にタイミングを外した感がありますが、受賞に至る経緯や感じたこと、受賞のポイントなどを、とりあえず一度書いて残しておきたいと思い、遅ればせながらnoteに向かっております。 グッドデザイン賞応募のきっかけみなさん、グッドデザイン賞って、どう

2024年お正月!吉祥寺の街は『吉祥寺かるた』大会でいっぱい!

いよいよ2024年!もういくつ寝るとお正月! そしてお正月といえばやっぱり『かるた』!!! お正月でなくてもかるた、かるた、言ってますが、やはりお正月になると気分があがります。 というわけで、2024年の1月、吉祥寺の街ではあちこちでかるた大会が開催されます!ここでは私達が直接関わっている大会3つをご紹介します。どれも参加は無料です。皆様お誘い合わせの上、ぜひお運びください。 《1月3日(水)》吉祥寺かるた大会2024incoppice吉祥寺 正月場所商業施設「coppi

ユニクロ×『吉祥寺かるた』コラボワークショップを開催します

わたしの未来×吉祥寺かるた 「かるたを作って、着よう!」ワークショップ KICHIJOJI KARUTA × MY FUTURE. 吉祥寺かるたのイラストレーターと一緒に、『わたしの未来』の札を作りませんか? 2023年4月2日(日)、ユニクロ吉祥寺店にて、『吉祥寺かるた』コラボの企画ワークショップ【わたしの未来×吉祥寺かるた「かるたを作って、着よう!」ワークショップ】が開催されます! ワークショップの内容 「私の未来」または「私の春」のお題でいっしょにかるたを考えて

コミュニティを育てる「ご当地かるた」のつくりかた〜『吉祥寺かるた 行くぜ!イースト』の場合

超ニッチな地域の「ご当地かるた」づくりのはじまり武蔵野市開発公社という団体で「まちづくり」を担当している西山さんから「吉祥寺のイーストサイドに限定したかるたを作れないだろうか?」という連絡をいただいたのは、『吉祥寺かるた』の発売から1年半が経った2021年夏のことでした。 吉祥寺の「イーストサイド」というのは、吉祥寺の駅周辺を大きく4つに分けたときの、吉祥寺駅の東側(西荻窪寄り)のエリアの名称です。他のみっつは、大きなアーケード商店街や大型商業施設の集まる「センターエリア」

新渡戸文化小学校とコロかる

2021年の3月17日のできごと。 昨年の夏から一緒に活動してきた新渡戸文化小学校3年生による「コロかる(コロナかるた)」が、ついにポスターになりました!そのお披露目と、東京メトロ東高円寺駅へのポスター掲出に立ち会ってまいりました。僕たちがサプライズとして子どもたちの前に登場したはずが、逆に子どもたちが僕らに表彰状を用意してくれているという逆サプライズ!ありがとう〜!! 新渡戸文化小学校の3年生のみんなと出会ったのは2020年の7月。 3月にコロナで最初の緊急事態宣言が発

『吉祥寺かるた』第2版(ver.1.1)の発売と、大事なお知らせ

『吉祥寺かるた』が完成したのは、2019年の年の瀬でした。 当初は「数年かけてじわじわ売れればいいか」と考えていたのに、ありがたいことに、皆さんにたくさん話題にしていただけたおかげで、ちょうど1年間で初版の商品がほぼ完売となりました。本当にありがとうございます。 同時に、いよいよこれから『吉祥寺かるた』は第2のステップに入っていくことになります。今回は、その第2ステップの取り組みについて(まだ未確定の部分も多いのですが)お話させてください。 『吉祥寺かるた』第2版をつく

「場の熱をあげるプラットフォーム」としての「ご当地かるた」。あるいは「かるた」が作る「愛のコミュニティ」のらせんについて。

2019年末に『吉祥寺かるた』を発売してほぼ1年になる。その間いろんな気付きや出会いがあり、「かるたの力」に魅せられて、「ご当地かるたプロデューサー」なんて肩書きを名乗るほどになってしまった僕だが、今日はその「かるたの力」について少しお話しようと思う。 ご当地かるたは【場の熱を上げる】プラットフォームになるんじゃないか、というのが僕の仮説だ。「場の熱」は、「地域活性」みたいに言い換えられるかもしれない。それに、「ご当地かるた」は効くのではないかと。 地域が活性化していくた

「吉祥寺」に宛てたラブレター 〜「吉祥寺かるた」の種

「吉祥寺かるた」誕生前の想い今では「ご当地かるたプロデューサー」を名乗り、「かるたやばい」とか「日本中の街でご当地かるた作ったほうがいい」とかすっかりかるたの魅力に魅せられてしまっている「かるたおじさん」な僕ですが、2019年の秋、『吉祥寺かるた』を作り始めるまでは、その【かるたのやばさ】に気づいていたわけではありませんでした。    ◇   ◇ 僕の会社「クラウドボックス」は、【デザイン会社】です。 基本的に僕たちの仕事は、どこかの会社から「パンフレットを作ってほしい

「コロかるチャレンジ」のこと

「吉祥寺かるた」を一緒に作ったイラストレーターの「きょしょうさん」が、コロナ禍の自粛要請期間中(4月6日〜6月16日)に、InstagramとTwitterで「かるた」を発信していました。 ハッシュタグはは「 #コロかるチャレンジ 」(Corona Culture Challenge)。 これをきょしょうさんが描き始めた4月6日は、ちょうど首都圏に緊急事態宣言が出されたとき(発令は4月7日)でした。日々感染者数が増えて、イベントは次々に中止になり飲食店は営業自粛に追い込ま

オンラインで「吉祥寺かるた」やってみた!

【1】 『吉祥寺かるたをオンラインで遊ぶにはどうしたらいいかを遊びながら考える会 オンライン』開催 昨年末に発売した、吉祥寺のご当地かるた『吉祥かるた』。おかげさまで売上も好調で、リアルなイベントを吉祥寺の大型商業ビルで継続的に開催していこう、なんて話も成立しかけていたところに、このコロナショック。いろんな計画も変更を余儀なくされてしまいました。 でも、吉祥寺に行きたくても行けない、みんなに会いたくても会えない、こんなときだからこそ。かるたをつくった最初の想い「みんなの好き

【ご当地かるた】のススメ 〜吉祥寺かるたの作り方〜プロローグ

こんにちは。トクナガです。 昨年12月に、『吉祥寺かるた』という【ご当地かるた】を発売しました。 これは、吉祥寺を愛するみなさんから、SNSなどを通じて寄せられた「吉祥寺の魅力」「吉祥寺の名所・名物」「吉祥寺あるある」などをもとにして作られたかるたです。 「みんなの好きな吉祥寺のかるたを、吉祥寺のみんなと作って、吉祥寺のみんなで遊びたい!」 そんな想いで作り始めた『吉祥寺かるた』でしたが、作っていくうちに、だんだん、自分でも予想していなかったくらい、ご当地かるたの魅力に