CourseraとedXの違いを比較 無料で受講するときに知っておきたいこと
この数日courseraとedxの両方のオンライン教育サービスを使ってみて、それぞれのサービスの違いを大体掴むことができました。大きな違いがある部分として、それぞれのコースのポートフォリオが挙げられます。どちらかに決め打ちして使い始めるよりは、両方に登録して自分の受けたいコースを判断基準にどちらのサービスを使うか決めるのが良いです。
サマリ
サマリとして、下の表にまとめました。それぞれに一長一短ありますが、ユーザがどこに重きを置いてどこなら目を瞑れるかによってはその評価が変わりそうな感じです。
例えば、
コースを受ける際にテストはなくても良いというのであれば、courseraの弱みは無くなるわけです。
また、正直なところどちらのUIにも大きな優位点はありません。どちらも使いやすくできています。「日本語字幕が必須か」「自分の受けたいコースはどちらにあるか」という点でサービスの使い分けが必要となりそうです。
edXの特徴
英語がある程度できる必要あるも、テストまで含めたフルコースな講義を提供。自然科学の講義がcourseraより多い。
無料サービスの範囲としては、講義動画・講義テキスト・講義のテストが挙げられます。講義のテストは基本的には4択のクイズで、自分の習熟度を図ることができます。もちろん解答も用意されているので、テストを受けること自体が勉強になります。
edXで提供される言語は、基本的には英語しかありません。「基本的」というのは、中国の大学が提供するコースについては中国語であったりする場合があるためですが、大部分のコースは英語です。講義動画の字幕も英語のみです。その点で、ある程度英語を学んでおく必要があるかと思います。
edXとcourseraを比較して大きく異なるのは、自然科学のコースが豊富に提供されている点です。工学やMBAについてもコースが提供されていますが、こちらはcourseraと比較して大きく異なる点ではありません。
courseraの特徴
人気のコースには日本語字幕が用意され、日本人によりフレンドリー。無料コースにテストは含まれない。コンピュータサイエンスのコースがedXよりも豊富。
無料サービスとしてedXと異なる点は、テストが提供されない点です。厳密に言うとテストを受けることはできるのですが、テストを提出したり解答を見たりすることができません。つまりテストを受けっぱなしになってしまい、テストを受ける意味はあまりありません。
また、edXと異なりコースが多言語対応しています。現在のところ日本語に対応しているコースはまだ少数ですが、courseraはedXよりも翻訳のコミュニティが発達しており、今後日本語に対応するコースが増加することが見込まれます。したがって、英語に自信がなくてもcourseraのコースで勉強することがedXより容易です。
提供されるコースの特徴としては、IT・工学やCS(コンピュータサイエンス)の分野のコースが豊富でです。一方でedXよりは自然科学のコースが少ない印象を受けました。また、MBAのコースについてはそれほどedXに対する優位性はないかという印象です。
それぞれの特徴を踏まえて
edXとcourseraは両方ともとてもいいサービスです。その上で、ユーザが英語に自信があるかないかによってどちらのサービスを選択するか分類してみたいと思います。
英語に自信がない方は、現在のところcoursera一択です。英語にある程度自信がある方は、まずは両方に登録し、両方のコースを参照して自分が受けたいものがあるかを探すところから始めると良いと思います。コースの種類とテストがあるかないか以外、提供されるサービスに大きな違いはありません。
提供する大学名で選ぶというのも一つの手です。ハーバード ・MIT→edX、スタンフォード・プリンストン→courseraという具合ですかね。ただこの方法はあまり勉強する上で本質ではないので、勉強というよりはオープンキャンパスのうな見学用途の場合のみ適用できそうです。