<知っておくべき>家庭における火事対策 第三十五回 誘導雷(雷サージ)の被害後は電源タップや延長コードも全て取り変えるのが望ましい
家庭での火事を予防するためのシリーズ第三十五回。
今回は「誘導雷(雷サージ)の被害後は電源タップや延長コードも全て取り変えるのが望ましい」の話です。
そんなに頻繁にあう被害というわけではありませんが、近くで雷が落ちた時に誘導電流が発生し、家庭内の各部屋の電気コードに大きな電圧や電流の電気が流れて接続している機器が色々壊れてしまうという被害を受ける事があります。
(誘導雷、雷サージとも言われる)
この場合は壊れた機器を交換する事になりますが、その際に「家の中の色々な部屋にある全ての電源タップや延長コードも交換する」というのが望ましいです。
強い電圧や電流の電気によって壊れるのは機器だけでなく、それが流れたコードもそうです。
一応普通に電気が流れるからと、傷んだコードをそのまま使用し続けてしまうと通常なら問題ない電流や電圧の電気を流してもコードが異常な発熱をしてそのまま出火して家が燃えてしまう事になりかねません。
「電源タップや延長コードだけでなく、壁の中の電気コードも全て交換すべき?」という疑問もあると思いますが、これについては家を大規模リフォームするようにあちこちを破壊する事になってあまりにもお金がかかりすぎるので、壁内のコード交換はまず無理でしょう。
古い家なども本来は大規模リフォームのついでに壁内のコードもすべて新品に交換した方が良いですが。
壁内のコードの傷みによる出火対策としては、完全とは言えませんが「ブレーカーはきちんと漏電検知ブレーカーに交換してもらう」という対策をする事で、ある程度は火事のリスクを減らす事ができます。
壁の中のコードはネズミやイタチ、その他の動物などがかじったり傷つけて漏電火災を起こす事もよくあります。
漏電火災を完全に予防するわけではないとは言え、ブレーカーはきちんとした業者に依頼して漏電検知式(漏電ブレーカー)に交換しておきましょう。
工事業者は必ずきちんとした業者を選ぶように。値段の安さだけで選ぶのは駄目です。
電源タップによっては雷サージ対策の機能が盛り込まれた物もあります。
その電源タップに接続した機器は、ある程度は雷サージ被害を抑える事ができます。
ただ、雷サージは一度受けると電源タップの雷サージ対策機能は失われます。
通常なら「まだ雷サージ対策機能が生きているか?」をランプで確認できるようにしていますが、雷サージ対策付の電源タップの中にはそういうランプが付いていないのもわりとあります。
その場合は「雷サージを一度受けていて、雷サージ対策機能がすでに失われているかどうか」がよくわからない事になってしまいます。
雷サージはそんなめったに起きない事なので、こういう電源タップは通常の電源タップ同様に数年単位できちんと交換するようにしましょう。
家庭における火事対策シリーズの第一回目はこちら
自分の大切な物や家、自分や家族の命を守るために一回目から順番に読んでいきましょう。
<知っておくべき>家庭における火事対策 第一回 序章
次回はこちらです。