ゲーミングPCのGPUのVRAMは12GB以上を選んだ方が良い理由とは
ゲームグラフィックに詳しいテクニカルライターの西川善司さんはファミ通でグラフィックやその他の事を解説する記事を連載しています。
その連載で結構前に「PCはVRAMのGPUは8GBではなく12GBとか搭載していないと、今後はマルチタイトルでPS5版以下のグラフィックになってしまう」みたいな感じの内容の記事があったのですが、最近のソフトでそれが現実となってしまったようです。
ようやく出たPC版FF16ですが、GPUのVRAMが8GBや6GBだとPS5版よりなんかグラフィックがだいぶ劣化している感じです。
最近出た黒神話悟空でもVRAMが8GBや6GBだとPS5版以下のグラフィックになっていたり。
PS5はCPUとGPUが統合していて同じメモリを使っていて、そのメモリは16GBを搭載しています。
このうち数GBをOSが使い、さらに数GBをCPUが使うという感じで、ゲームにもよりますがグラフィックがリッチなゲームの場合はPS5ではGPUはだいたい8~10GBの間くらい使われている事が多いです。
さらに高速なSSDを搭載しているため、その8~10GBのVRAMもリアルタイムでデータをSSDから大量に読み込みつつVRAM内を書き換えしまくっています。
とにかくまぁ最近のリッチなグラフィックのゲームはVRAM消費量が半端ない。
PCでVRAMが8GBや6GBしか搭載していないGPUの場合、PS5よりGPUが使えるメモリ量がそこそこ減るため、その少ない分を何らかの方法で埋め合わせするしかありません。
結局それはテクスチャ解像度を落とすとか、レンダリング解像度を落とす、ポリゴン数(頂点数)を減らしてVRAM消費量を減らすためにオブジェクト数を減らしたりディテールの省略をする、レイトレーシング処理でメモリ消費量を減らすなどいずれかをしていく事になります。
すでに8GBや6GBのVRAMのGPUを買ってしまった人は、残念ながら今後のマルチタイトルではPS5版以下のグラフィックになってしまう事が時々あるのはもう避けられないでしょう。
もしこれからゲーミングPCを買うつもりの人は、PS5版より上のグラフィックで楽しみたいならVRAM容量は12GB以上のGPUを選ぶようにしましょう。
これについては先に紹介した西川善司さんの当時の記事でも「これからPCを買うならPS5以上のグラフィックで遊ぶためにGPUはVRAMを12GB以上搭載したのを選ぶのが良い」みたいに記載していました。
さらに「レイトレーシングもONにするならもっとメモリ消費量が増えるので、さらに多いVRAMを搭載したのを」みたいにも同時にその記事で書いていたと記憶しています。
最近は色々なBTOショップでゲーミングPCと称してVRAMが8GBのGPUを搭載したモデルをわりと売っています。
それなりに値段がするのに8GBしかVRAMが無いと、これからのマルチタイトルではPS5版以下のグラフィックで遊ぶはめになりかねません。
あとSSDですが、最近のゲームは本当に容量をかなり食うので1TBしか搭載していないモデルではなく、最低でも2TB(できれば4TBくらい)のSSDを搭載したモデルにするかBTOでSSD容量を変更するようにしましょう。
ゲーム以外にもPCの場合は色々なソフトをインストールする事になるし。
こちらの記事も参考になるかと。