ゲーミングPCなのに1TBのSSDしか搭載していない商品は地雷でしかない (PC版の容量増加問題もある)
『ゲーミングPC』と言いつつ、M.2 SSDの容量がたった1TBしか搭載していない商品が色々あります。
PCはOSとゲーム以外のアプリケーションを色々インストールするので、SSDが1TBしか無いと実際にゲームに使える容量は500GBを下回る事が普通に起きます。
最近のグラフィックリッチなゲームはソフト1本が100GB越えは当たり前になってきていて、150GB近くやもっと多くあるのもあります。
1TBのSSDでゲームに使える容量が500GB以下ではグラフィックリッチなゲームはたった数本インストールしただけでもう容量がいっぱいという事になりかねません。
そのため、もしゲーミングPCをこれから買う人は「BTOのカスタマイズでSSDを最低でも2TB、金に余裕があるなら4TBの物に変更する」というのを必ずやりましょう。
購入時に金をけちっても結局使い勝手が悪すぎて、一年経たずにストレージの交換や追加を検討せざるを得なくなります。
早い起動を必要としないゲーム以外のアプリケーションやデータの保存はHDDの方に入れても問題無い事が多いので、「2TBのSSD+2TBか4TBのHDD」というストレージ構成にするのも良いでしょう。
PCを使っていると大事なデータはPC以外の外付けHDDにも定期的にバックアップを取った方が良いので、外付けHDDも2TBくらいのを買っておいた方が良いです。
PS5もpro版は2TBに拡張されましたが、ノーマルPS5だと1TB(初期型は875GB)しかなく、OSだけで200GBほど占有しています。
グラフィックリッチなゲームはあまり本数を入れられないので頻繁に消したりダウンロードしなおしたりとかなり面倒な事になっています。
<同じソフトでもPC版はPS5版より容量を多く食うという問題もある>
黒神話悟空のPS5版は容量は100GBほどです。しかしPC版は容量は130GBを越えています。(今現在の容量。将来のアップデートでどちらもさらに増える可能性あり)
このソフトに限らず、マルチプラットフォームで出ているソフトはPC版はPS5版より容量がだいぶ増えてしまい、ストレージを無駄に圧迫するというのがわりとあります。
PC版が何故PS5版より容量が増えてしまうかは、「色々なスペックで遊べるよう、テクスチャなどは同じテクスチャを色々な解像度で収録する必要がある」というのが一番大きいでしょう。
VRAM容量が少ないGPUでもそのゲームを動かすためには容量が大きい高解像度のテクスチャではなく容量が少ない低解像度のテクスチャをストレージから読み込む必要があります。
PCのゲームではグラフィックの設定で「テクスチャのクオリティ」みたいなのがほとんどのゲームで実装されています。
この設定によって高解像度テクスチャを使うのか、それより少し解像度が落ちるテクスチャを使うのか、あるいはもっと低い解像度のテクスチャを使うのかなど、テクスチャの解像度を何段階かで設定できます。
5~7段階くらいにしてるゲームが多いですかね。
ちなみにswitch、PS4、PC、XBOXのマルチで出ているドラクエ11Sはswitch版はVRAMとして使える容量がかなり少ないため、PS4やPC、XBOX版と違ってテクスチャがかなり低解像度の物になってぼやけた感じになっています。
switch版はレンダリング解像度もテクスチャ解像度もフレームレートも低いので、今からドラクエ11Sを買う人はswitch版以外を買うのをおすすめします。
ドラクエ11Sはswitch次世代機で高解像度テクスチャ、レンダリング解像度も高解像度化、高フレームレート版に変えたのも出すべきですね。
PCゲームの低解像度のテクスチャについては「高解像度のテクスチャから解像度を落とす変換をしてから使う」という方法も無い事はないのですが、それをやろうとすると一旦高解像度のテクスチャをVRAMやメインメモリにストレージから読み込みして変換を行う必要があります。
一シーンあたり100以上のテクスチャファイルを読み込む事もわりとあり、それらのテクスチャの変換処理が間に入ると待ち時間がより多く発生する事になってしまいます。
そのため、「高解像度のテクスチャから低解像度のテクスチャをその都度生成する」という方式ではなく、あらかじめストレージに同じテクスチャを解像度を変えて何種類も格納するという形になる事が多く、そういう理由でPC版はPS5版と違って同じゲームでも容量がかなり膨らんでしまうという事になっているのです。
PC版は上記の理由でPS5版より同じゲームでも容量がずいぶん大きくなってしまうというのがあります。
こういう事もあるからこそ、「ゲーミングPCなのにSSD容量がたった1TBしか無い」というのはそのままの購入は絶対におすすめできません。
必ずBTOのカスタマイズでSSD容量の変更やHDDの追加なども行いましょう。
以下の記事も参考に。