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ps5ではなくゲーミングPCを買う場合に注意すべき点いろいろ (価格がいくらになるかも)

最近は「PS5が高いから、それならもう少し足してゲーミングPCを買った方が良い」という意見をよく目にします。
ただ、ゲーミングPCのパーツ構成を真面目に考えないと「PS5より高い金を出したのに、PS5以下のグラフィックで遊ぶはめになった」というすごい残念な事になりかねません。

今回は「PS5ではなくPCを買う」という選択をする人向けに、ゲーミングPCではどういう部分にきちんと気をつけるべきか書いてみたいと思います。

ゲーミングPCはお金を出せば出すほど性能の良いマシンを手に入れられますが、今回は「PS5と同等か少し上程度の性能でゲームを遊べて、ゲーム以外の目的でもPCを使う」という視点で考えてみました。


<CPU>


CPUはインテル系ならcore i5、AMD系ならryzen5を選ぶとPS5と同等か少し上のゲームを遊ぶ分には問題ありません。(PS5のCPUはもっと性能が下)
今はインテル系はトラブルがあってちょっとおすすめしにくいですが、PCのアプリはインテル系に最適化されているのが多くてなかなか悩ましい。

ゲームを遊ぶだけでなく、リアルタイム配信やゲームの録画をソフトウェアで行う場合はCPUやGPUパワーを消費するため、core i7やryzen7系を選ぶようにしましょう。

またよりリッチなグラフィックで遊ぶ場合はCPUパワーももっと必要になるため、そういう人達も上位のCPUを選択する必要があります。
今回は対象外ですが、もしRTX4080や4090などのハイエンドGPUを選ぶ場合は必ず上位CPUを選択するように。

<メモリは最低でも16GB、できれば32GB欲しい>

今現在のゲームではメモリは16GBあれば十分なのが多いですが、今後の事を考えるとできれば32GBは欲しいです。

パソコンにもよりますがメモリは後から追加や交換できるため、今現在は16GBを選択しておくというのも。

<GPUはVRAMが12GB以上無いと厳しい>

3D性能的にはgeforce RTX3060や4060とかならTFLOPS的に余裕でPS5以上の性能となりますが、問題なのはVRAM量です。

8GBや6GBだとPS5版より使えるVRAM量が減るため、PS5版より一部グラフィックの劣化が起きてしまいます。

それについては

という記事で詳しく解説しました。

PS5より同等か以上のグラフィックで遊びたい」という場合はVRAM量は必ず12GBかそれ以上のビデオカードを選択してください。
ここを変にケチると一部のゲームではPS5版以下のグラフィックで遊ぶはめになります。


<記録媒体(SSD、HDD)についての注意点>

多くのBTOショップではゲーミングPCと言いつつ、たった1TBや512GBしか
容量のないSSDを搭載しているPCを売っているという、ひどい商売をしています。

最近のゲームは一タイトルだけで100GB以上、中には150GB以上容量を使うのもだいぶ増えてきていて、1TBや512GBじゃグラフィックリッチなゲームを少しインストールしただけで空き容量が無くなります。
PS5もSSDを追加しないとだいぶ辛い。

今時のゲーミングPCなら最低でも2TB以上のSSDを搭載すべきです。
PCの場合はゲーム以外のアプリケーションも色々インストールしたり、色々なデータの保存が必要なので2TBでも正直まだ心もとないですが。

可能ならさらに2TBの内蔵HDDもそこに追加するのをおすすめします。
「特に早い起動や早い動作が必要ない」というPCアプリケーションの場合はSSDではなくHDDの方にインストールすると、SSDの空き容量をより多く確保できるようになるでしょう。
データ類も基本的にHDDの方に保存するようにして。

ゲームの録画をやる場合は4TBや8TBのHDDは必須ですね。

また、SSDで注意すべき点としては「そこそこブランドがあるメーカーの製品を必ず選ぶ」という事。
カタログスペックではきちんとしてるように見えても、実際使用すると熱によるSSDの速度低下が起き、ゲームプレイ中にこまめにカクツキが起きたり、フリーズが起きるという事で悩まされる事になります。

最近のゲームはSSDから常に大量のデータを読み込みしていますが、その読み込み速度が低下すると途端にゲームがクラッシュしたりフリーズする、描画が一瞬おかしくなる(テクスチャやポリゴンの頂点データの転送や展開が間に合わない)という事を起こしてしまいます。
PS5版に比べてPC版が同じゲームでもフリーズとかがだいぶ起きやすくなるのはこれも一因です。

フリーズやクラッシュのタイミングによってはセーブデータが破壊されて一からプレイし直しになりかねないので、必ずSSDはきちんと性能が安定して出る製品を選ぶように。


<電源について>

電源についてはGPUの選択により必要出力量が変わってきます。
RTX3060や4060、4060tiなら650や700wの電源を選ぶと良いでしょう。
また電源の性能を示すランクもいくつかあり、blonzeと記載されている電源は必ずgoldやplatinumのに変更しておくのをおすすめします。

電源は長く使っていると出力効率が落ちてきて、出力が足りなくなると色々な不具合が発生したりしてしまいます。
HDDやSSD、GPUがぶっ壊れる事もあります。
そのためRTX3060や4060でも550wとかの電源は私的にはおすすめできません。


<コントローラの予算もお忘れなく>

PS5はコントローラが付属していますが、ゲーミングPCの場合は自分で別途買い足す必要があります。
XBOXコントローラだと6500円くらいで買えるでしょう。


<PCモニターが無い人はPCモニターも>

すでにPCモニターを持っている人はともかく、そうでない人はPCモニターやPC用のデスクも別途必要になります。
2,3万円かそれ以上。

4kモニターかHDモニターか選択が悩ましいですが、3060や4060だと4kでゲームを遊ぶのはだいぶきついと思います。


<延長保証は加入しておくように>

ゲーミングPCは本体もパーツも色々高くなっているため、BTOショップで買う場合は本体の保証はデフォルトの一年ではなく三年に拡張するのをおすすめします。

おそらく延長保証で10000円かそれ以上余計にコストがかかるでしょうが、万一故障が起きた際の負担がかなり減ります。(送料のみで済む)


<実際にBTOショップで見積もってみると>

上記の注意点を考えながらBTOショップで見積もった結果が以下です。
(クリックで拡大)

PCモニターやコントローラは無しでPC本体のみで276600円(延長保証付き)。
メモリは結局16GB、CPUもcore i5です。
SSDは2TB、そこにHDDを2TB追加。
電源は650wのplus gold。

GPUはRTX4060の12GBや16GBモデルが選択項目に無かったのでRTX4060tiの16GBを選択しました。
この部分はまだBTOショップによっては4060tiではなく4060を選択できて、1、2万円安い物に変更可能でしょう。
ただし、ノーブランド品のGPUの場合、将来の長期運用での故障率が気になります。


BTOショップによってはこの28万円近い数字からまだ3,4万円は下げることが可能でしょうが、「ps5のかわりにゲーミングPCを買う」という場合は今は23万円以上の出費になるという事は覚悟しておいた方が良いでしょう。

変にケチると数年後にパーツの一部が故障したり、SSDの容量が全然足りない、ps5以下のグラフィックで遊ぶ事になるや、他にも色々なトラブルで悩まされる事になりかねません。


PS5を買うより大幅に金がかかる事になりますが、PCだとゲーム以外にも色々な事ができるため、今現在PCを持っていない人は20万円以上してもPCを買うのを個人的におすすめします。
親も子供の色々な学習のために家族で使うPCとして買ったりも。