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自分ではない別の人になることの出来る匿名SNS


【第一章 本名でSNSを利用した結果】


今日はSNSでの怖い物語を紹介していきたいと思う。
 私の友人Aが実名でSNSを利用していた、またその友人は顔写真などの個人情報も載せていた。
ごく一部の友人にしかアカウントは教えていなかったものの、自分の思っていることをそのままストレートに発信していた。
そのアカウントが教えていない学生時代の同級生に知れ渡るのにそう時間はかからなかった。
一人が『あれこれってAだよね?』と気づかれたのを皮切りに、他の友人にもそのアカウントがどんどんをばれていき、
結果的に友人Aはアカウント自体を削除してしまい、すっかりSNS不信になってしまった。
Aいわく、『いつも誰かに見られている気がするから怖くて何も発信できなくなった。』という。
本名でSNSをすることにおいてそれなりのリスクというものが伴うのだ。
 私も以前Facebookを本名(フルネーム)で利用していた。
Facebookは専門学校時代に『卒業してもずっと近況が分かるようにしよう!!』と友人と一緒に始めた。
そして専門学校の友人、講師とFacebookで繋がり、近況がこうやって卒業しても分かるのはいいと思い、卒業した高校などもプロフィールに記入したら、同じ高校だった同級生とも繋がっていきどんどんFacebookを通してつながる人数が増えていった。
 最初は友人の近況が分かって楽しいと思って始めたものの、人数が増えていくにつれ私の学生時代を知っている色んな人に見られているという圧迫感を感じ、それに息苦しさを次第に感じるようになり、結局Facebookを辞めてしまった。
その時に色々と自分の情報をSNS上で公開してSNSを利用することのリスクを身をもって知ったのだ。
 なぜそんなに圧迫感や息苦しさを感じたかというと、高校時代の私は今よりも20キロ以上太っており、メイクやファッションにも興味がなく、クラスの目立つギャル系の子や不良っぽい子からイジメられていた。
両親に『もう高校に行きたくない。』と話した程追い詰められていた。
そんな子たちが現在エステティシャンになってメイクやファッションにも興味を持ち、痩せて全然変わった私に対して高校時代とは180度、全く違う接し方をFacebookでしてきたのである。、まさに手のひら返しとはこのことだと思った。
高校時代に散々イジメていたのに、『高校時代楽しかったよねー!!』と話してきた時には正直言って虫唾の走る思いであった。
その後も全然仲良くなかった子からも『仲良かったよね私ら!!』と連絡が来たりということが続いて、息苦しさと当時の嫌な思い出が2フラッシュバックしたのだ。
もうこれ以上は続けられない、精神的にきつい、そう思いFacebookを辞めることにした。
それ以来、私はSNSは匿名ですることにしている。ちなみにFacebookはそれ以来利用していない。

【第二章 匿名で利用するSNS】


 私はFacebookでの一件で前述にも書いたようにSNSは匿名で利用することにした。
今はTwitterとInstagramを利用しているがどちらも匿名で勿論顔写真などのいわゆる『身バレ』する可能性のあるものは一切載せないように徹底している。
私の両親は匿名でSNSを利用することに『理解できない。名前も顔もわからない同士がネット上でコミュニケーションをとるなんて意味がわからない。』と眉をひそめているが、私は匿名でSNSを利用することでFacebookを利用していた頃のような息苦しさや圧迫感などは一切感じなくなった。
それどころか匿名という自分の中のもう一人の自分、言い換えると別人格の自分としてSNSを利用することで自分がその時思ったこと、感じたことをありのままに発信、発言できるようになった。
 匿名でSNSを更新することで思うがままにストレートに今まで言えなかったようなことも言えるようになった。
私は自分ではない自分として発信、発言できるようになったのだ。

【第三章 匿名という利点】


匿名の利点は、これまでにも記述してきたように自分自身のプライバシーを守ることが出来るということが一番大きい利点といえるだろう。
匿名だからこそ色々なことも思うがままに発信したり発言することができ、そのことを私が書いていると身近な知人は誰も知らない。
それが私個人としてはとても居心地がいい、生きやすい空間なのだ。
匿名で利用するSNSでのコミュニケーションは私も相手の素性を知らない、相手も私の素性を知らない、だからこそ色々と思う事を語り合える。

【第四章 SNSの利用方法】


SNSの利用方法は多岐に渡る。
例をいくつか挙げると、同じ趣味の友人がほしい・出会いがほしい・特に友人や出会いは求めていないけれど自分の想いを発信できる場所がほしいなどである。他にも色々あるがどれにも共通して言えることは『共感』を求めているということである。


同じような価値観、考えの人に共感してもらうことで安心感、自分の心の拠り所を見いだせる。
出会いを求めている人に関しても、特に本名を明かすことは今のSNSの世界では重視されておらず、それよりも自分と価値観が合ったり考えが合ったり話していて楽しいといったことの方が大切なのだ。
それが匿名SNSのコミュニティであり、ネットだけの出会いというものである。
今のこの世の中で匿名でSNSを利用する人が増え、匿名同士で出会って仲良くなってネット上でのやりとりを楽しんでいる人が多くいるというのが紛れもない現実なのだ。
 今一度考えてみてほしい。匿名でSNSを利用することはそんなに悪いことなのかと。
私からすれば実体験も含めて実名を公開して顔写真を載せたりする方がよほどリスクが大きいと感じる。

【第五章 今後のSNSコミュニティ】


 今後SNSを匿名で利用する人は増加していくだろう。
特に今のこの世の中で特にコロナなどの誰もが過敏になっている関連のことに関して自分なりの実名を名乗って色々とTwitterなどで発信、発言していくのは繊細な話題な程、その分リスクも大きくなる。
100人中100人が共感してくれる世の中ではないからだ。
だからこそ匿名で思うことを発信、発言していくという人が増えていくだろう。
しかし気を付けなければいけないのは『匿名だからといって明らかに間違っていることをツイートしてもどうせ匿名だから関係ない。』という訳ではない。
匿名で利用していても、越えてはいけない一線というのは存在している。
それを念頭に置いて、匿名で利用する分には私は何の問題もないと思っている。
 在宅ワーク等も増えている中で、多くの人が今まで以上にSNSを利用する世の中となっている今、日ごろのストレスや悩み、思いを誰かに聞いてほしい、理解してもらいたいという思いで発信、発言したいという人も増えているだろう。
そんな人たちにとって匿名でのネットワーク上のコミュニケーションは新しいストレス分散方法であり、気持ちの逃げ道とも言える。
 私自身、コロナの影響で在宅ワークになった身で色々とストレスも溜まる生活を送っている。
今まで当たり前に出来ていたことが出来なくなってしまったのだ。
友人に気軽にあって居酒屋などでお酒を飲みながらストレスを発散するということもこのご時世では不可能になってしまった。
そんな時、匿名で利用しているSNSで出会った人たちのリプライやダイレクトメールが癒しとなってくれている。
私以外にもそんな人は多いのではないだろうか?
 今後も世の中の流れに沿ってSNSコミュニティは色々な形で利用されていくことだろう。


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