〔詩〕なきがら
また ないている
何故かは知らないけど ないている
いつまで経っても ないている
劣化していく
進めずにいる
壊れていく僕
すべてが怖くて ないている
いつかを恐れては ないている
なにかに怯えては ないている
その時が来ずとも ないている
泣いても泣いても 「煩い」と人が去っていく
日が沈んでいく
羽が破れる
尽きていく友
すべてをかけて ないている
命尽きると知ってか知らずか
7日生きられる保証もなくとも
その時が来るまで ないている
鳴いても鳴いても 「五月蝿い」と人は去っていく
80年でも一生で 1週間でも一生で
明日死のうが 夢半ばだろうが 悔い残ろうが一生で
遺していった抜け殻は なきつづけて 空になった