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君が初恋でした


私の初恋のお話をさせてください。
小学5年生、10歳の時。


サッカーが得意で、クラスの人気者で
笑顔がクシャッとなって
照れるとそっぽ向く人
ここではA君と呼びます。
私の名前はここではサエに。


きっかけは嘘から


昼休みに友達と 男友達をからかってたら
その友達が怒って
よくある小学生の喧嘩になった
その時
「お前の好きな人てきとーに決めて
言いふらすから!!」と言われた。


ちょっと!だれ!
私好きな人いないけど!!


と思って焦って教室まで
まってーーーー!!!って
追いかけた。


でもそんな言葉聞かず突っ走り
クラスに着いた途端色んな人に
「サエの好きな人A君らしいぞ!!」
とめちゃくちゃ言ってる。

違うから!!!って否定しながら
歩く私。でも追いつかず、
その言いふらしてる友達を見たら
そのA君に「お前の事サエが好きらしいぞ」
と言っていた。
「え、まじ?!?」と言いながら
クシャッと笑う姿があった

しかもその時A君と私は隣の席。


え?本人に言ったの?!?!
好きじゃないのに気まずすぎ!!!!!
と私の心の中がザワザワしていた。

そんな中昼休みが終わり
次の授業が始まる。
隣の席にはA君。気まず、、。
と思い敢えて少し席を離してみたり。

元々超絶なシャイで仲良い女の子としか
話さなかった私は
A君と全く話せなくなった。


それからというもの、
A君を意識しすぎて、気にしすぎて
気づいたら 恋をしていた。
どんどん惹かれてしまった。

そんな事があった1年後の
小学6年生の頃
クラスメイトの女の子、Bちゃんから
こう言われた
「ねーね、サエってA君のことすきなの?
A君も好きらしいよ!!」
そんな事言われたら嘘でも気になってしまう
ましてや小学生なんていう
全て純粋な気持ちで動いてるような時。


そこから、卒業まで
ずっと目で追いかけるのは
変わらずA君だった。


私の所の中学は10クラスもあった。

私は1組。彼は5組。

少しだけ離れてるが近い方だった。
会うことは凄く減ったものの、
廊下や階段ですれ違う時は
全神経がA君に向いていた。


そしていつかの昼休み。


私は友達におんぶされていた。
そんな時A君が突然きた。


「サエーーーーーー」

と、教室のドアに寄りかかりながら
笑顔で呼んできた。
隣には私のクラスの男の子もいた。

びっくりで、嬉しくて、震えた
「なにーーー!☺️☺️」というと


「きてーーーー」と言う。


いこうとするが、友達がおんぶしたまま
降ろしてくれない。
おーろーしーてー😭何回言っても
その反応を面白がって降ろしてくれなかった。
こっちは真剣!と思いながら笑。


そのまま少し経ってやっと降ろしてくれた。
ドアを見たらもうA君はいなかった。
廊下に飛びだしたら
教室に帰るA君と隣にいたクラスメイトがいた。

呼び止めたかったけど、
私は緊張で声をかけれなかった。
そのまま教室に戻って
A君の横にいたクラスメイトが
「お前まじ勿体ねえ!」
と言ってくる。

なに?というと

「今A君お前に告白しようとしてたのに
お前こねーから!」


と言われた。

え、なにそれ、どういうこと?

私の頭は理解が出来なくてずっと
その言葉だけが頭をぐるぐるしていた。


それから何も無かったように
毎日が過ぎてく。


そんなある日噂が流れてきた
「A君、Bちゃんと付き合ったらしい」


なんだか、悲しかったけど、
凄く悲しかったけど、
素直に受け入れられた。何故だか。
会えるだけで幸せってその時
私は友達に話したのを凄く覚えている。


それから関わりはもっと無くなった。
元々無かったけど、
何か繋がってるように感じていた。
けどそれも感じなくなり、
「知り合い」程度になった。


それから私は車で6時間の所に
転校することになった。


その学校に通う最後の日。
好きな人が近くにいる最終日。

ずっと好きだったことを伝えるか悩んでいた。
そのまま下校時間になった。

友達に「さっき廊下いたよ!!伝えてきなよ!!!最後なんだよ?!?!」って

ずっと言われていた。
もうBちゃんと別れていたので
伝えるには伝えれたはず。

ただ、根がシャイな私には
好きだったことを伝えるという事が
結局出来なかった。
転校する事も噂で知ってるだろうな
くらい。


そしてそのまま
私は転校し、初恋が「ちゃんと」終わった。

でも、その後も忘れられない存在で
今でこそ 好き という気持ちはなくとも、

ずっとずっと心の中で彼がいた。

多分会えばまた好きになってしまうのかな


8年も会っていないから
薄れているけれど。

あれから私はA君以上に好きな人が
できない。その時以上に思える人が
どうしても出来ない。


そんな中、突然オススメに出てきた
A君のインスタ
勝手にフォローリクエストを手が押していた
今の彼が気になるのが1番だった。


次の日A君もフォローを返してくれて。
恐る恐る投稿を見た。
めちゃくちゃ大人にかっこよくなってる
A君とその横には可愛い彼女がいた。
幸せそうな2人の写真が並んでいた。


好き ではないのに、
私の中の凄く大切な人、
大事な初恋の人だったので
なんだか胸がキュッとして、
切なくてたまらなくなった。


友達に
「忘れられない存在ってどういうこと?
忘れようとするってこと?
普通忘れられなくない?」
という、「忘れられない存在」についての
疑問を投げかけられた時
私は真っ先にA君が出てきた。

別に忘れたい人でも無いし、
忘れようとしてる訳でもない。
何なら忘れたくない人ではある。
でも常に考えてる人ではない
私の中で濃く記憶があって
大切な記憶で、
ふとした時にその人のことが出てくる
言葉にするのは難しいけど、

私にとってA君は
「忘れられない人」が1番当てはまる。


この私にとって大切な初恋を
いつまでも綺麗な思い出として
心にとっておきたくて
凄く切なくなった今、初恋を
書きました。


好きだったなーーすごく。

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